冬瓜は”冬の瓜”と書くので”冬に食べる瓜?” ”冬の野菜?”と思う方も多いかもしれませんが夏が旬の野菜です。
冬瓜は水分含有量が高いので、特に夏場に多いとされる「水分不足によるむくみ」=水分の補給がなされないため不要になった古い水分を体が溜め込んでいる状態、の改善に有効です。カリウムの含有量も豊富で、低カロリーでクセがなく、たくさん食べられるのもポイントです。
また冬瓜の食物繊維含有量は100gあたり1.5gとさほど多くはないものの、内訳が不溶性食物繊維1.0g・水溶性食物繊維0.5gと、便秘の解消に理想的とされる不溶性:水溶性=2:1のバランスにピッタリ当てはまる数少ない食材の一つ。野菜の大半は不溶性食物繊維が多く、体質によっては食べ過ぎると便が固くなりすぎて便秘が悪化してしまう可能性がありますが冬瓜はそういったリスクが低いと言えるでしょう。
冬瓜には肥満を予防するサポニンや、糖の吸収を抑制して、抗ガン作用を持つと注目されているトリテルペンなどの成分が含まれているとみられています。これらについては、現在研究が進められていますが、トウガンが水太り以外の肥満やさまざまな症状に効果を発揮するというのは、これらの成分に由来する効果だと考えられます。
古来中国の薬学書「食療本草」にも冬瓜は「痩せたい人は長期間つづけて食べたほうがよく、反対に太りたい人は食べてはいけない」という表記がありますので昔から「痩せる野菜」という扱いだったようです。
そして冬瓜の美容成分の代表格はビタミンC。生の場合はビタミンCを100g中39mg含んでおり、みかんやグレープフルーツを上回る含有量です。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用、メラニン色素を還元する作用があります。その他にも抗酸化作用、消炎作用、コラーゲンの生成を促進してくれる作用もありますから、肌荒れ解消やアンチエイジングが期待できます
今回は少し変わったレシピをご紹介。「冬瓜のレモン煮」です。冬瓜をまるまる一個購入してしまい残ってしまった時など、目先が変わってパクパク食べられます。
監修:管理栄養士/根岸智佳子
手順1
冬瓜は、厚めに皮むき、中の綿と種を取り、適当な大きさに切っておきます。
手順5
鍋に全ての材料を入れ、ひたひたになる程度に水を入れます。
手順7
粗熱が取れたら器に移し、冷蔵庫で冷やしたら出来上がり!
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