食材を組み合わせると言っても、難しいテクニックは必要ありません。いつもの料理に簡単な工夫をするだけで、食べなれている食事の印象が、ガラっと変わります。
夏の香味野菜であるしそなどを野菜と一緒に炒めてみてください。たったそれだけで風味が変わり、いつもと違ったおいしい野菜炒めが楽しめます。
他にはナスやピーマン、みょうがやしそなどの夏野菜を、炒めて、味付けに味噌を使う組み合わせもオススメ。ご飯のおかずだけでなく、お酒のおつまみとしても最適なんです。また、何度かお伝えしていますが、ピーマンなどの緑黄色野菜は、油と一緒に取るようにしましょう。ここに含まれているβ-カロテンは油と一緒に摂取すると、体内での吸収率がグッと高まり、美肌等に効果的です。ダイエットなどで油は控えたいと考える方が多いかもしれませんが、少しでもいいので、油と組み合わせた緑黄色野菜を食べるようにしましょう。
さらに夏野菜といえばトマトです。トマトは水分も多く、火照った体をクールダウンさせつつ、クエン酸効果で疲労回復を促してくれる食材です。
アジアではフルーツとして食べられている地区も多いですが、生でそのまま頂くだけがトマトの食べ方ではありません。砂糖やクリームと組み合わせてお菓子にしたり、火を通してスープや炒め物にしてもおいしくなるので、安くなるこの時期に、食卓にたっぷりのトマトを取り入れてみましょう。
いかがでしたか? 旬の野菜は値段もお手ごろで手に入りやすく、その季節に必要な栄養素も豊富です。
現代では年間を通していろいろな野菜を食べられるようになりましたが、野菜に含まれる栄養価には、旬の時期と旬ではない時期で差があります。
また旬のものは、大量に取れるためスーパーなどでも安く手に入るようになります。普段の献立を考えるときはスーパーの売り場で価格を参考にしてみるといいかもしれません。
夏野菜を使った料理にぜひアレンジを加えて、この夏を乗り切りましょう。
【料理研究家】オガワチエコ
ル・コルドン・ブルー等で料理と製菓を学んだ後、和、伊、エスニック、仏菓子それぞれの専門店で調理技術を習得。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)。道具も、調味料もないカレの家でいかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。新潮45のおつまみ連載「居酒屋チエコ亭」やNHKラジオ「すっぴん」(火曜日)でのレギュラー出演なども好評。
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