埋没毛(まいぼつもう)、それは皮膚の内部で育ってしまう毛のことを意味します。毛が強くて太い、デリケートゾーンの皮膚に多く見られるかもしれませんね。
埋没毛といっても厳密には2タイプあります。毛穴の中で育ってしまう埋没毛と、肌の下にある皮膚の間で育ってしまう埋没毛があります。
肌の表面から見ると、ボツボツと黒い斑点のように見えるかもしれません。
この埋没毛は一体なぜできてしまうのでしょうか。それは、自分自身でムダ毛処理をすることで、残念にも生まれてしまうんです。Vライン、デリケートゾーンをはじめ、両脇、スネにも埋没毛がよく発生すると思います。
埋没毛は自分自身でムダ毛の処理をすると出来やすいことをお伝えしました。では、具体的にはどうしてムダ毛の自己処理で埋没毛が生まれやすいのでしょうか?
それは、カミソリなどは特に肌表面を傷つけてしまうことで毛穴が塞がってしまうことが多々あります。そのため、本来肌から顔を出すはずの毛が中途半端なところで切れてしまうのです。毛は毛穴の奥で伸び始める時毛先が鋭く尖っていると、皮膚にそのまま毛が突き刺さった状態で伸びてしまいます。
また、カミソリやシェーバーなどの強い刺激を皮膚に与えることで毛穴が閉じてしまい、必然的に皮膚の中で育ってしまう毛が生まれてくるのも原因です。
◆入浴時にカミソリで毛を剃るのも大きな原因のひとつ
入浴時はお湯で肌が温まっている状態ですよね。その状態でムダ毛処理をすると、お湯によりふやけた皮膚がはがれやすくなり、カミソリ負けを起こしてしまうことも。すると、その傷から雑菌が入り込んで、炎症になりやすいのです。
さらに、カミソリでムダ毛を剃ると、皮膚表面の必要な角質まで剃ってしまうことが多々あります。カミソリで剃った後に、肌がカサカサしたり赤みやかゆみがあるのはこのためです。
このように、肌が弱まった状態が続くと、余計に埋没毛ができやすくなります。埋没毛を増やしたくない場合は、カミソリの使用はあまりおすすめできないのです。
ワキの下やデリケートゾーンに生えてくる強くて太い毛。その部分をシェーバーではなく、ピンセット(毛抜き)などで抜こうとする女性も多いはず。しかし、これも残念なことに、毛抜きで除毛する行為はかえって埋没毛を増やす結果に。
まず、抜け落ちる前のムダ毛を無理矢理抜こうとするため、毛穴周りの皮膚が毛と一緒に引っ張られ、根っこから出血したり炎症を招いてしまいます。
また、脱毛ワックスやテープ等も同様です。ムダ毛を無理矢理に引き抜く行為には変わりがないので、それらのムダ毛処理もまた、埋没毛ができやすくなってしまうのです。
では、実際に埋没毛ができてしまったら、まず、自分で行える範囲のケアをお伝えしましょう。
埋没毛ができてしまったら、まず肌の代謝を上げる、つまりお肌の再生を促すようなケアを行うことです。肌の再生サイクルが早まると、自然と毛も肌の外に出やすくなりますよね。
肌の代謝を上げるには、ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かる、または軽い運動やお肌のマッサージがおすすめです。そして、毛がある程度肌表面に顔を出したら、針を火であぶり殺菌消毒を行ったうえで毛を引っ張り出してみてください。
その際に気をつけたいのは、絶対に血が出るまで強く行わないこと。出血してしまったら逆効果で、自分で除去する自信がないときは時が解決するまで待つしかありません。
自分で安易に行うムダ毛処理が、埋没毛を増やしてしまう原因になっていたのがわかったはず。カミソリもワックスもダメなら、何で処理すればいいの?という声が聴こえてきそうです。
これからの季節、埋没毛が出来やすいワキの下やVゾーンの脱毛はとても気になるところ。しっかりと脱毛されたい場合は、しっかりとした医療クリニックでの施術がベストかもしれません。
厄介な埋没毛は、できてしまうと、肌表面に見えるそのボツボツは大変目につくし、実際に目立ちます。できるだけ埋没毛を作らない、原因を招かない、そんな毎日を心がけたいものですね。
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