パートに限らず、新しく仕事を始めるときには、覚えることがたくさんあります。
特に結婚や出産で仕事から離れる期間が長かったという方は、久しぶりの仕事に戸惑うことも多いでしょう。
また、パートで働く時間がそれほど長くなくても、家に帰ってから掃除や洗濯、食事の支度、そして子供の世話などで一息つく間もなく、慌ただしく時間が過ぎてしまうと感じることも多いかと思います。
パートで疲れてしまい、ついつい家事が普段よりも疎かになってしまったり、食事が手抜きになってしまったりすることも出てくるかもしれません。
さらに、自分の自由になる時間が少なくなるため、体力的にはもちろん、ストレスがたまって精神的にも疲れが出てしまうこともあるでしょう。そういったことが原因になって、旦那さん(奥さん)と言い合いになって険悪なムードになってしまうことも少なくないようです。
では、このような課題を解消しながら、パートを続けていくにはどうしたらいいのでしょうか。
「自分はパートで短い間しか働かないから……」と思い、家のことを疎かにしないよう頑張りすぎてしまう方もいるかもしれませんが、そんな必要はありません。
兼業するからには、「全てを完璧に行うのは無理だ」と割り切ってしまうことも大切なのです。
全部を完璧にこなそうとは思わず、最初から自分の中である程度ボーダーラインを決めて、最低限のこと、時間に余裕があればやることなど分けておくとよいでしょう。
そのために、家事のスケジュールを立てることをおすすめします。
たとえば掃除に関して言うと、毎日すべての箇所をピカピカにする必要はないはずです。家族が毎日過ごすリビングの掃除機かけは毎日するけれど、寝室の掃除機かけは隔日にし、トイレ掃除は週末に1回行うようにする…といった具合に、掃除の負担を減らすようにすると随分と楽になるでしょう。
また、家事の便利グッズを利用して、楽に掃除ができるようにしたり、掃除回数を減らすことができるようにしたりするのも手です。
食事の支度に関しても、週末に作り置きして冷凍保存したり、長期保存できるような品を作っておいたりすると、毎日何品も料理を作る必要がなくなり、食事の支度の負担をグンと減らすことができます。
ついつい自分ひとりで家事を頑張ってしまうという主婦の方もいるかもしれませんが、すべての家事を主婦(夫)が行う必要はありません。夫婦は、お互い協力し合っていかなければならないものです。
パートを始めることになったら、旦那さん(奥さん)にも家事の協力をお願いしましょう。お風呂掃除やゴミ出し、食器の後片付けなど、旦那さん(奥さん)の家事分担を決め、夫婦で協力していくことが大切です。
▼サポートを忘れずに!
どんなに旦那さん(奥さん)のやり方が気に入らなくても、頭ごなしに否定したりしてはいけません。普段、家事に慣れていない旦那さん(奥さん)が、最初から上手くできないのは当然のことです。「ありがとう」の感謝の言葉を伝えつつ、少しずつアドバイスや助言をして、旦那さん(奥さん)が上手くできるようにサポートしていくと、次第に安心して任せられるようになっていくでしょう。
▼お子さんにも協力を
もしもお子さんがある程度大きくなっていて、お手伝いができるような年齢であれば、お子さんも家事分担に協力してもらうと良いかもしれません。こういった家事の分担については、「パートを始めたばかりのころは体力的にも精神的にも疲れが出ると思うから、協力してほしい」ということを、事前に家族で相談し合うようにするといいでしょう。
パートの仕事内容や勤務体系などによっても異なりますが、やはり実際に働いてみないことには、家事がどれくらいこなせるのか、体力的に大丈夫なのか、といったことはわからないものです。
特にお子さんが小さくて、パートを機に保育園に預けるようになったという場合は、自分だけでなくお子さんにとっても環境の変化があり、どうなっていくのか先が読めないものでしょう。
どうせ働くのであれば多くの時間を働いてお金を稼ぎたいという気持ちもあるかもしれませんが、最初のうちは短時間から始めていき、自分も家族も仕事や生活に慣れてきてから少しずつ働く時間を長くするようにすると安心です。
パートを始めたばかりの頃は、その生活の変化に戸惑い、辛いと感じることが出てくるかもしれません。しかし、時間が経って慣れてくることによって、それらは自然と解消されていくはずです。
主婦(夫)がパートをすることで家計が楽になったり、子どもや自分にかけるお金が増えたり、そして自分が社会に貢献することができているという満足感を得ることができたりと、さまざまなメリットもあります。
主婦(夫)向けのパート求人はたくさん出ているので、無理のない範囲から始めてみてはいかがでしょうか。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます