なんでもかんでもとにかく朝食をとった方がよいわけではない、と聞くと、「じゃあ朝食は必要ないのでは?」と思いがちですが、筆者はアスリートや一般の方に食事アドバイスをするとき、できるだけ朝食を食べるようにすすめます。
なぜなら、1食でも食事の回数を減らしてしまうことで、必然的に「タンパク質」や「ビタミン・ミネラル」、「食物繊維」の摂取量が減ってしまうからです。
また、私たちは体中に時計遺伝子を持っていて、その時計遺伝子は約25時間周期(加齢とともに少しずつ短くなる)のサーカディアンリズムを作っています。
しかし、1日は24時間。
放っておくと、どんどん体内時計は乱れていきます。
体内時計が乱れると代謝の悪い体になり、肥満や体調不良につながります。
これを防ぐのが、《朝食を食べること》!
朝食にウエイトをおいた食生活は、肥満を防ぐという報告もあります。
特にタンパク質は、「小分けにして食べた方が吸収率がよい」+「意識しないと必要量がとれない」ので、必須です。
しかし…
「食べないより食べた方がマシ」といって、朝から菓子パンやジャンクフードを食べるのはおすすめできません。
そして、菓子パンやジャンクフードだけでなく、グラノーラ、エネルギーゼリーなど、健康によいといわれている加工食品にもたっぷりの糖質が入っています。
つまり、「朝は脳を目覚めさせるために糖質をとった方がよい」という考えはもう古いということです!
太りやすい人、疲れがとれない人は、朝食を食べているからではなく、朝食に、太りやすい・疲れやすい食事をしているからです。
とはいえ、朝食を食べていないのに痩せない、不調だという人は、なにかそこに原因があるかもしれないので、しばらく食べて様子を見てみるというのも手です。
ただし、タンパク質を中心にすること。
ジャムたっぷりのトーストやチョコレートを食べる、なんていうのは避けてくださいね。
朝食を食べるか食べないかが重要なのではなく、1日のトータルバランスを整えて、毎日快適な体でいるかどうかが重要なファクターです。
朝食に限らず、おやつ(補食)を含めた食事の内容を見直すところから始めましょう。
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