猫の赤ちゃんは生まれた時から生後2ヶ月程度まで、猫種に関係なく全てブルーの瞳をしているそうです。
これは「キトンブルー」と呼ばれる現象で、生まれたばかりの子猫は色を定着させるメラニンが不足しているために起こるのだとか。それから徐々に本来の瞳の色に変わっていくそうです。
これはどういうことかと言うと、人間の場合は瞳の色といえば瞳孔の部分を指しますよね。そして黒目やブルーの目の人でも、白目の部分は人類共通ですべて白い色をしています。
ところが猫の目をよくみて下さい。猫の場合は瞳孔は全て黒。人間なら白目の部分に綺麗なブルーやアンバーといった色が付いているのです。
猫の瞳の色はメラニンの量で決まります。メラニンが少ない順番に、グリーン(ブルー)、ヘーゼル、イエロー、アンバー、カッパー(銅色)という5色が猫の瞳の標準の色となっています。
出典:http://nekoninaritai.net/tokutyou/
猫の瞳で変わっているのは「オッドアイ」でしょう。白い猫の25~30%がこのオッドアイだと言われています。日本では昔は「金目銀目」と呼ばれていましたが、正式名称は「虹彩異色症」といいます。
海外ではとても珍重されて高値で取引されることもあるそうですが、日本では野良猫の白い毛並みの猫でよく見かけますよね。オッドアイの瞳が美しく、写真集でブレイクした猫もいました。
他に珍しい目の色はウサギと同じ「レッドアイ」これは「アルビノ」と呼ばれる突然変異種。メラニン色素をほとんど含まないため、可視光線がすべて反射されて見えるそうです。
出典:http://www.konekono-heya.com/karada/eye.html
飼い猫が外で飼い主と会うとなぜか近づいて来ない、近づくと逃げるのはとても視力が悪いからだと言われています。
猫の視力は、人間の10分の1程度。生後1ヶ月でおおよそ0.04、4ヶ月齢で0.2、成猫で0.3程度しかありません。猫が最も鮮明に対象を見ることができる距離は、およそ75センチくらい。角膜が厚いために、25センチより近い距離では焦点を合わせることもできないそうです。
いかがですか。猫の目と人間の目の仕組みは相当違っていますよね。色の見え方も異なり、猫は「赤」色が見えないのは有名です。
瞳の仕組みによって、世界がどんな風に写るのかも変わります。1度猫の目で世界を見てみたい気がしますねぇ。
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