「パリブレスト」とは、フランスの伝統菓子のことで、日本では英語とフランス語の合成語である「リングシュー」と呼ばれることもあります。
リング状に絞り出したシュー生地を焼き上げたものを真横に切り分け、間にバタークリームなどを挟んで、粉砂糖でデコレーションしたものが一般的なスタイルなのですが、店舗によっては、間に挟むものを変えてアレンジされたりしています。
ちなみに、「パリブレスト」は、1891年に開催された「パリ・ブレスト・パリ」という自転車レースを記念して考案されたそうで、あのリング型は自転車の車輪をイメージされて作られたとか。では早速作ってみましょう!
<材料>(1台分)
水・・・80cc
無塩バター・・・30g
塩・・・少々
薄力粉・・・40g
卵・・・1個
生クリーム・・・100cc
砂糖・・・20g
バニラエッセンス・・・少々
いちご・・・適量
粉砂糖・・・適量
パリブレストの命は、なんと言っても「シュー生地」です。これが上手く焼ければ9割がた成功です!今回は、シュー生地に挟むものは、より作りやすい生クリーム&いちごにしました。
1.シュー生地を作ります。
鍋に水、バター、塩を入れて弱火でバターを溶かし、溶けたら強火にして沸騰させます。
2.火を止めて、ふるっておいた薄力粉を一度に入れ、ゴムベラで混ぜます。
ここは手早く混ぜるのみ!
3.再び2を中火にかけ、生地を押しつけ&転がしながら、水分を飛ばすように1分ほど炒め、チリチリと音がしてきたら火を止めます。
水分が飛んで、表面が少し乾燥してきました。
4.ボウルに移し、よく溶いて常温に戻しておいた卵を3回に分けて加え、その都度泡立て器でしっかり混ぜます。
最初卵を入れた時はそぼろ状になってちょっと焦りますが、卵が全部入るとまとまるのでご安心を。
5.口金をつけた絞り袋に4を入れ、クッキングシートを敷いた天板に、直径20cm程度のリングを描き、さらにその上に2〜3段絞り出します。
高さをつけた方が、焼き上がりがキレイな仕上がりになるようです。
6.200度に予熱しておいたオーブンで20分焼き、生地が膨らんでいるのを確認したら、さらに190度で10分焼きます。
2段階の温度で焼くのは、オーブンから出した際の焼き縮みを防ぐためです。
7.6が焼き上がったら冷まし、上から1/3くらいの高さのところで横にカットします。
これでシュー生地は完成です。
8.中身の生クリームを作ります。
ボウルに生クリームと砂糖を入れて、泡立て器で8分立てになるまで混ぜます。
9.カットしたシュー生地下部分の溝のところに、8の生クリームを絞り出します。
10.9の上にいちごを飾り、そのいちごといちごの間に生クリームを絞り出します。その上にシュー生地上部分を乗せ、最後に粉砂糖をふりかければ完成です!
なんとかシュー生地も上手く焼けました!材料はとてもシンプルだけど、見た目はとっても華やかなお菓子ですよね。間から見える、白と赤が可愛らしく、クリスマスのリースっぽさもありませんか?
早速切って食べてみると、シュー生地部分はイメージとしてはシュークリームのシューよりもしっかりめの生地で、サックサクの食感。甘さはありません。そこに、生クリームといちごが合わせて食べることで、とってもリッチなシュークリームを食べている気分になりました。生クリーム自体の甘さも控えめにしたので、これなら甘い物が苦手な方でもきっと美味しく食べられますよ。
フランスで古くから愛される「パリブレスト」は、やはりどこか上品で、食べるととても優雅な気持ちになれました^^
一見すると作るのが難しそうに見えますが、意外と簡単で、シュー生地の間に挟む食材を変えるとまた違った感じになるので、お子さんと一緒にいろいろな食材を飾って作るのも楽しいと思います。今年のクリスマスケーキにでもぜひ注目の「パリブレスト」を作ってみて下さい♪
シュー生地の間に挟むものとしては、本場のようにバタークリームをはじめ、カスタードクリームなんかもオススメです。
また、クリスマスっぽさをさらに出すのであれば、シュー生地に抹茶の粉末をふりかけ、いちごの他にもパイナップルや黄桃、マンゴー、栗など黄色の食材を飾ると、より雰囲気を楽しめますよ。
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