
万博には180ものパビリオンが並ぶ中、ひときわ話題を集めているのが「芸術が命をよみがえらせる」という壮大なテーマを掲げたイタリア館!
世界的建築家マリオ・クチネッラ氏によってデザインされたこの空間は、歴史ある芸術と現代的な感性が調和する見応えたっぷりの設計になっています。
入館してすぐに、画像のような大きなスクリーンで映像を鑑賞します。
このスクリーンは映像終了後にスライドして開き、その先に展示ブースへと進める仕組みになっていました。
そのため、スムーズに移動したい方は、前方や右端に座ると移動がしやすいかもしれません。
この作品はイタリア・ナポリ国立考古学博物館(MANN)所蔵のもので、わざわざ海外から万博に運ばれてきたとのこと!2世紀ごろに制作されたものらしいですよ。
高さ約1.9m、重さは約2トンという大理石の大作が、堂々とその姿を見せてくれました。
ギリシャ神話のアトラスが担ぐのは、天球儀(星座球)。
直径約65cm、厚さわずか6mmほどの浅浮彫で、そこには41〜42もの星座が表現されているそうです。
その繊細な彫りと、神話の壮大さ。
そして重厚な存在感に、ただただ息をのみ、心から感動しました。これはレプリカではなく、“本物”の文化遺産。
世界的にも貴重な彫刻が、すぐ目の前で、しかも360度どの角度からも自由に鑑賞できるなんて、そのご縁と贅沢さに感謝!これだけでも、万博に来た価値があったと心から思える、感動の時間でした。
アトラス像の背後には、ミケランジェロの彫刻『復活のキリスト』!
こちらは、未完成の作品らしい。
さらにバチカン関連の展示スペースには、カラヴァッジョの傑作「キリストの埋葬」やレオナルド・ダ・ヴィンチによる貴重な素描「アトランティックコード」なども展示されています。
他にも、日本にも縁の深い「伊東マンショの肖像」ほか、見逃せない名品がずらり。
イタリア館で展示されていたオートクチュールの衣装は、イタリアと日本のデザイナーによる特別展示!
イタリアの伝統工芸や『リサイクル素材』、日本の若手デザイナーの個性的な作品が並び、芸術と職人技の融合をテーマにしているそうです。
リサイクル素材のドレスが展示されていますよ、味わい深い面白みのある展示です!
イタリア館の「芸術は生命を再生する」というコンセプトを表現した展示のひとつ。
こちらの展示ブースがこの階の展示物の最終場所にあります。
展示を見終えた後、人の流れに沿って歩いていくと階段があり、そのまま最上階へと続いていました。思っていたよりも傾斜があり、私の足は限界に!なんと、こんなの初めてですが、足のふくらはぎがつりそうになるんです(笑)!あとから「エレベーターを使えばよかったな」と少し後悔~。
エレベーターも設置されていたので、足腰に不安のある方は、無理せず利用されることをおすすめします。
館内はとても優雅な雰囲気でしたが、スタッフの案内が少なく、エレベーターを使ってよいのか迷う場面もありました。今後行かれる方の参考になれば嬉しいです。
万博の広大な敷地を歩いたり、並んだりしているうちに、気持ちは元気なのに足が悲鳴をあげはじめ…。そんなとき、階段をあがったイタリア館の最上階レストラン前で、苦痛にゆがんだ私の顔を見てそっと椅子を差し出してくださったスタッフさんがいて、本当に助かりました。感謝の気持ちでいっぱいです。
折りたたみイスは持参していたものの、こういう緊急のときにはすぐに出せず…やっぱりサポートしていただけるのはありがたいですね。
足を休めながら、スタッフさんに気になっていたことを聞いてみました。事前に収集した情報で知った、アトラスのネックレスなど、イタリア館のグッズはどこで手に入るのか?と。
残念ながら、まだ販売は始まっていないとのこと。「おそらく7月頃になるかも?」という、まだ少し曖昧なご案内でしたね。
最上階にもこのような美しい薔薇のオブジェが飾られていましたよ。
人気のイタリア館のレストランを利用するには、1階にある専用の待ち列に並ぶ必要があります。館内でも案内が出ていましたので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
レストラン内では、皆さんゆったりとした雰囲気の中で、優雅に食事を楽しまれていました。
イタリア館を出たところには、テイクアウト用のフードメニューもいくつか並んでいて、気軽に楽しめるようになっていましたよ。
万博会場内には、大屋根リングの下など、座ってひと休みできる場所もたくさんあります。レストランに入らなくても、気軽に楽しめるテイクアウトメニューが豊富にそろっているので、歩きながらの「ちょい食べ」も楽しみのひとつになりそうです。
万博では、パビリオンごとにスタンプを集めるのを楽しみにしている方も多いですよね。
イタリア館では、入館前に並んでいると、スタッフの方が声をかけてくださり、館内に入る5〜10分ほど前に、列を一時離れて自由にスタンプを押しに行くことができました。
私も「きたあかし」に、記念のスタンプを押しましたよ!
関西万博のイタリア館に興味のある方に、この情報が届けば嬉しいです。これから訪れる方の参考になったり、ちょっとした喜びにつながれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
•なかでも私が見たかったのは、日本で初めてお目見えする古代ローマの大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」!ギリシャ神話のアトラスが天球儀(星座球)を担ぐその姿には、ただただ圧倒され、その迫力と美しさに、心が震えるような体験でした。
•2025年5月現在、イタリア館は当日並ぶか、予約を取るしか入場方法がないと言われていて、かなりの人気ぶり。X(旧Twitter)では「Italy Expo 2025」という専用アプリが話題になっていました、実は私もこのアプリを使って、7月分の予約をおさえています(私はアナログ人間なので主人に依頼した)。
でもこの予約、今はかなり取りづらくなっているようです。それでも、「Italy Expo 2025」アプリではキャンセルが出ることもあるので、キャンセル待ちを狙ってこまめにチェックしてみるのもひとつの手かもしれません!
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