
キュウリグサはムラサキ科の一年草で、葉をこすったりちぎったりするとキュウリのような香りがすることから名付けられました。
忘れな草に似た可憐な青い花を咲かせますが、園芸用として流通することはほとんどなく、道端や野原でひっそりと見かけることができます。
控えめな見た目とは裏腹に、性質は強く、こぼれ種でどんどん増えていくのが特徴です。撮影時期は、3種類の雑草どれも、3月の3週目です。
忘れな草もキュウリグサも、花の付き方は「サソリ型花序」に分類され、茎の先がクルッと巻いた独特の形をしています。画像右下のポイ捨てされたたばこと比べてみても、お花が小さいのが分かりますね。
キュウリグサの花言葉は、「愛しい人へ」や「真実の愛」とされています。
これは、ワスレナグサ(忘れな草)に似た小さな青い花を咲かせることから、忘れな草の花言葉である「真実の愛」がキュウリグサにも結びついたと考えられています。
忘れな草の花言葉には、「私を忘れないで」「誠実」などがあり、愛や友情、思い出を象徴する素敵な意味を持っています。
キュウリグサの花言葉のイメージも、どこか切なくも純粋な心を持つ女性にふさわしい花言葉のようにも思えます。
ノボロギクは20~40㎝ほどの大きさで、日本在来種のように見えますが、実は外来種です。明治時代に何らかの方法で日本に定着したとされ、全国に広がりました。
現在は小さめですが、暖かくなるにつれて成長し、4月にはさらに背丈を伸ばし、種をつけるようになります。
ノボロギクは、空き地や手入れされていない場所によく群生する特徴があります。私には少し苦手な雑草で、咲いていないように見えて、実は、これで満開というのが何とも不思議。密集して咲く姿が、雑草らしいとはいえ、どこか気味悪く感じてしまいます。
ノボロギク(野襤褸菊)は、キク科キオン属(またはノボロギク属)に属する一年生または越年生の雑草で、日本を含む寒冷地や亜熱帯地域に広く分布しています。
冬から初春にかけて、シュンギクに似た葉を持ち、黄色い花を咲かせますが、花びらはありません。
名前の由来は「野に生える襤褸(ぼろ)菊」という意味で、襤褸はほつれた布を指します。
全草には強い毒性を持つセネシオニという成分(ピロリジジンアルカロイド類の一種)が含まれており、摂取すると肝臓に影響を与え、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
普段の接触で問題はありませんが、皮膚が弱い人はかぶれることもあるため注意が必要です。
最近、増えているように感じられるこの植物は、有毒なので誤ってペットなどが食べないよう気をつけましょう。
ホトケノザは、ユーラシア大陸とアフリカ大陸を原産とするシソ科オドリコソウ属の二年草です。
春になると身近な場所でよく見かける花ですが、春の七草の一つにも同じ名前の植物があるため、しばしば他の植物と混同されることがあります。
ホトケノザの葉は、縁がギザギザしており、美しい半円形を描いています。葉が茎を優しく包み込むように生えており、その可愛らしい姿が特徴的ですね。
この独特の葉の形は、仏様が座っている蓮華座に似ていることから「仏の座(ホトケノザ)」と名付けられました。
さらに、草姿が段々と成長する様子は、三階建ての屋敷の屋根のようにも見えることから、「サンガイグサ(三階草)」という別名もあります。
ホトケノザの開花時期は主に3月から6月ですが、秋の終わり頃に花が咲くこともあり、基本的には秋に芽を出し、越冬して春に花を咲かせるという生育サイクルです。
ホトケノザ(仏の座)が今まさに開花し始めた時期ですね。その草姿から、仏様の教えを連想させるような花言葉「調和」「輝く心」がピッタリです。
まさに、自然の中での穏やかな共存を感じさせる植物ですね。こんな割れ目の中で、咲いているのを見たのは、はじめてです。
この記事に興味を持った方は、春の散歩中に、ぜひ観察してみてくださいね!
この情報が誰かの役に立ち、喜びをもたらすことを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
•雑草にも、花言葉を持つものは多いです。素朴な花が多いですが、お花もとても可愛いものが多いです。ノボロギクの花は咲いていないようで咲いていて不気味ですが…。
•ノボロギク(野襤褸菊)が毒ありです!お気をつけくださいね。
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