ほぼすべての電話は女性からで、「洋服を買い取りたい」「履いていない靴を買い取りたい」「使っていないお皿はないか？」と、いろんな言い回しで買い取りを持ちかけられます。
たいていの場合、電話の内容が買い取り系のビジネスだとわかった時点で、手短にお断りしてすぐに切るのですが…
時々、話し方が上手なテレアポの方がいて、つい耳を傾けてしまうこともあるんです。
例えば、「ボロボロでもいいので、生地をリサイクルしたいんです」とか、「捨てるのはもったいないので、役立てませんか？」と、エコを前面に押し出してくるんですよね。そう言われると、「確かに断捨離にもなるし、誰かの役に立つなら」と思って、だんだん気持ちが揺らいでしまうんです。
それにね、不思議な雑草を観察してしまうように、このビジネスは何者なの？と探求心がふつふつと芽生えてしまったんです（笑）！
こういった電話の買い取り業者さんには、今までに確か3件ほどお世話になったことがあります。
実際に来られる買い取り専門のスタッフさんは、女性の方もいれば男性の方もいて、年齢はおおよそ25歳くらいまでの若い方ばかりでしたね。話し方もすごく丁寧で物腰が柔らかくて、聞き上手。特に高齢の方なんかは、親しみを感じて話しやすいかもしれません。
買い取りの流れとしては、スタッフさんがまず携帯のカメラで品物を撮影し、それをもとに電話で他の担当者とやりとりしながら、買い取り価格を決めたり、そもそも買い取るかどうかを判断しているようでした。
ある業者さんは、「服をリサイクルして役立てるので、ぜひ譲ってください！」と熱心にお願いしてきました。
そして当日、時間通りに現れたのは……なんと！抜群にイケメンで、感じの良い若い男性！これはちょっとびっくり（笑）。
彼は家に入り、玄関先で「ポリ袋1杯分の服を必ず持ち帰るシステムです」と改めて説明し、作業を開始。
服を取り出しながら、「これはもう着られないんですか？」とか、「どなたのものですか？」と、ひとつひとつ丁寧に聞いてくるんです。そうやって話しながら、袋の中から値段のつく2～3枚だけを選び出し、「こちら、100円で買い取りますね」とのこと。
ところが、話の最後にちょっとした提案がありました。
「もし、金の指輪やブランド品を1つでも買い取らせてもらえたら、服の買い取り額を100円から2000円にアップしますよ」とのこと（たぶん、2000～2500円くらいだったと思います）。
なるほど、そういう仕組み…と思いつつ、私はすでに他の買い取り業者に不要なものを売ってしまっていたので（電話でない店舗ありの買取店）、「うちにはもう何もありません」と答えました。
結局、特に追加の買取はなく、最初の予定通り服だけを買い取ってもらい、話はまとまりました。
こういう電話をかけてくる業者は、主に「リサイクル業者」や「転売業者」に関連していることが多いのかもしれませんね。
リサイクル業者は、不要品を買い取って再販したり、リサイクルしたりするのがビジネス。一方で、転売業者は、できるだけ安く買い取った商品をネットオークションやリサイクルショップなどで売って利益を出すことが目的の場合もあるようです。
中には、「リサイクル」と名乗っていても、実は転売目的だった、なんてケースもあるのかもしれませんね。こういう業者さんとやり取りをするときは、どんな目的で買い取るのか、しっかり見極めるのも大事かもしれません。
すべての買い取り業者に共通していたのは、やはり「金（貴金属）やブランド品を求めていた」ということでした。
最近は、金の価格が高騰しているのはもちろんのこと、中古市場でもハイブランドのバッグ（特にルイヴィトン、シャネル、エルメスなど）や、高級時計（ロレックス、カルティエなど）の価値が上昇していますよね。
金や高級ブランド品は、一般的に需要が高く、年数が経っていても比較的高額で取引されることが多いです。そのため、業者はできるだけこうした品物を仕入れて、利益を出そうとしているのでしょう。
ちなみに、金の価格は日々変動しています。通常、1グラムあたりで取引されているので、売却を考える場合は、その日の相場をチェックしておくのがおすすめです！
悪徳業者の手口としてよくあるのが、最初に「不要な洋服や小物の買い取り」を持ちかけて信頼を築き、その後、金やブランド品などの高価なものを引き出そうとする方法です。
一見、親切そうに見える対応でも、最終的には高額な買い取りを誘導するための戦略なのかもしれませんね。
そのため、電話での買い取り業者とやり取りする際は、慎重になり、本当に信頼できる業者かどうかを確認することが大切です。
チェックすべきポイント
1. 会社情報の確認
会社のウェブサイトがあるかどうかをチェックしましょう。
所在地・事業内容・連絡先などが明確に記載されているかも確認。
ウェブサイトがない、または情報が曖昧な場合は要注意！
2. 会社名の検索
会社名をインターネットで検索し、過去の評判や口コミをチェック。
詐欺的な情報や悪い口コミが多い場合は警戒！
少しでも不安を感じたら、無理に話を進めず、はっきりお断りすることが重要ですね！
テレアポを使うリサイクル業者さんをすべて悪徳と決めつけるのは間違っているのかもしれません。
確かに、業者が引き取った洋服は、何かしらの形でどこかで役立っている可能性もありますし、本当にリサイクル目的で活動している業者もいると思います。
でも、善意で不要なものを提供したつもりが、後々、嫌な事件に巻き込まれたり、思わぬトラブルに発展したりする可能性を考えると、慎重になったほうがよさそうですね。
結局のところ、「信頼できる業者かどうかを見極めること」が大切。少しでも不安を感じたら、きっぱりお断りする勇気も必要だと思います。
私は、今回紹介した体験があったので、これからはお断りするようにしますよ。
この情報が、どなたかの参考になれば嬉しいです！
最後まで読んでくださって、ありがとうございました
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