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どんぐり徹底解説!どんぐりの種類からクラフト用の下処理、庭木におすすめの樹種まで【保存版】

どんぐり徹底解説!どんぐりの種類からクラフト用の下処理、庭木におすすめの樹種まで【保存版】
投稿日: 2025年1月10日 更新日: 2025年1月10日
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植木屋革命クイック・ガーデニングは『庭木1本から頼める』創業20年の植...
秋になると公園や庭でコロコロと転がるどんぐり。子どもたちが夢中で拾う姿は、秋の風物詩ですね。
でも、そのどんぐりがどんな木に成っているのか、ご存知ですか?
この記事では、どんぐりの種類から庭木としての選び方、そして拾ったどんぐりを使ったクラフトに欠かせない下処理方法まで、徹底的に解説します!

1.どんぐり図鑑!種類別徹底解説
2.庭に植えるどんぐりの木
3.クラフトには欠かせないどんぐりの下処理方法 ~煮沸消毒まで~
4.まとめ

1.どんぐり図鑑!種類別徹底解説

どんぐりは固い殻に包まれた木の種です。このどんぐりをつける木は、庭木や街路樹、公園の木として広く親しまれています。しかし、「どんぐりの木」と一口に言っても、さまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。どんぐりの種類の見分け方を解説します。

コナラ

コナラ

日本の里山を代表する落葉樹で、細長く大きなどんぐりが特徴です。

ミズナラ

ミズナラ

冷涼な地域を好む落葉樹で、大きなどんぐりが特徴です。コナラよりも大きく、帽子も特徴的です。家具材などにも利用されます。

カシワ

カシワ

柏餅の葉としても有名なカシワ。どんぐりの帽子がトゲトゲしているのが特徴です。

シラカシ

シラカシ

常緑樹で、小さく丸いどんぐりをつけます。街路樹や公園樹としてよく見かけます。

アカガシ

アカガシ

帽子が大きく、どんぐりに縦じまが入っているのが特徴です。葉のギザギザも鋭いです。

アラカシ

アラカシ

縦じまが入ったどんぐりをつけます。アカガシと似ていますが、帽子はアカガシより小さいです。

ウバメガシ

ウバメガシ

西日本に多く見られる常緑樹で、細長いどんぐりをつけるのが特徴です。

クヌギ

クヌギ

丘陵地や山地に自生する落葉樹で、丸くて大きなどんぐりが特徴です。樹液も昆虫たちから人気です。

2.庭に植えるどんぐりの木

2.庭に植えるどんぐりの木

庭木としてどんぐりの木を選ぶ際は、庭の広さや管理の手間を考慮することが大切です。
ナラやクヌギ、カシワなどは非常に大きく成長するため、庭木としては扱いが難しいです。一方、コナラやシラカシはコンパクトに成長し、枝葉が密集せず手入れがしやすいため、庭木として適しています。
ブナの木もシラカシ属と同じブナ科に属していますが、ブナの実はどんぐりとは呼びません。ブナの実は小さなナッツのような形をしています。その他のブナ科にはクリやシイなどが含まれます。
どんぐりを付ける木はブナ科のオーク属、シラカシ属、クヌギ属と覚えておくと良いでしょう。

3.クラフトには欠かせないどんぐりの下処理方法 ~煮沸消毒まで~

3.クラフトには欠かせないどんぐりの下処理方法 ~煮沸消毒まで~

①どんぐりの拾い方と選別方法
クラフトに使用するどんぐりは、健康なものを選ぶことが重要です。選別の際には、見た目がきれいで傷がないものを選びましょう。しかし、筆者は選別などせずにごそっとお持ち帰り!葉っぱや、枝、石までもが入っています。

②どんぐりの洗浄
拾ってきたどんぐりは、まず水でしっかりと洗浄します。汚れやカビを取り除くために、ブラシを使って洗うと効果的です。浮いてくるどんぐりは内部に虫がいる可能性が高いため、取り除きます。

筆者も最初は丁寧にゴシゴシと何度もザルを使ってやっていましたが、シャワーで時短。洗い終わったどんぐりは最終チエック。割れているものや、カビが生えているものは取り除きました。

③どんぐりの乾燥
洗浄後のどんぐりは、風通しの良い場所で乾燥させます。キッチンペーパーで水気を拭き取り、数日間乾かします。

どんぐりは洗浄後に乾燥させずに煮沸すると、内部に残った水分が急激に膨張して割れるリスクや、虫や卵が完全に取り除けなかったりします。

しっかりと乾燥させたどんぐりも数個、割れてしまいました。直射日光に当たったことによって殻が割れてしまったとのだと考えられます。日陰の風通しの良い場所に置いて、ゆっくりと自然乾燥させるべきでした。

↑割れたどんぐり

④どんぐりの煮沸
鍋にたっぷり入った水を沸騰させ、どんぐりを入れて約3分間煮沸します。この間にどんぐりを時々かき混ぜて均等に加熱されるようにします。

割れてしまったどんぐりは浮いてくるだろうと思って一緒に煮ましたが、浮くものをあれば、浮かないものありました。香りは茹で落花生のようでした。

どんぐりを煮てみると、煮汁に油が浮いてくる様子に驚きました。この油こそ、森の動物たちが冬眠前に栄養を蓄えるための大切な食糧なのだと再確認しました。

⑤冷却
火を止めてどんぐりを取り出します。冷却後、水気を切り、再びどんぐりを乾燥させます。乾燥させるきれいなどんぐりを選別していると「なにしてるの~?」とお手伝いにきてくれた息子たち。

…はい、ありがとう!見事にぶちまけてくれました!そして、そそくさ解散。

どうしてもズボラな筆者にとって、乾燥させる工程は面倒に感じるものです。本当に一度乾燥させる必要があるのでしょうか?乾燥させたどんぐりとそうでないどんぐりにどれほどの違いがあるのでしょうか?

そこで、この工程を飛ばして直接煮てみるどんぐりも用意しました。どちらも3分間煮ました。

⑥乾燥の有無による違い≪実験結果≫
今回、どんぐりを以下の2つの方法で処理しました。

・A:洗浄→乾燥→煮沸→乾燥
・B:洗浄→煮沸→乾燥

実験結果から、乾燥の有無による割れ率に大きな差は見られませんでしたが、どんぐりの割れ具合には違いが見られました。

Bの乾燥させていないどんぐりの方が大きく割れているものが多く、Aの乾燥させたどんぐりは亀裂程度でした。

一般的には、乾燥させることで中の水分が蒸発し、加熱時に内部の圧力がかかりにくくなり、割れにくくなると考えられています。しかし、乾燥させなくても割れないどんぐりも多いという結果も得られました。

この結果からは、洗浄後に直接煮沸しても問題なさそうだと考えました。

引き続き、数カ月後にどんぐりの状態を再確認し、乾燥方法の違いによる長期的な保存性や品質の変化も見てみたいと思います。楽しみです!

⑦どんぐりの保管方法
加熱処理を終え乾燥させたどんぐりは、密閉容器に入れて保管します。湿気を避けるために、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れると良いでしょう。冷暗所に保管することで、長期間保存が可能です。

4.まとめ

この記事では、身近な自然の宝、どんぐりの魅力について深掘りしました。

どんぐりの種類、庭木としての選び方、そして安全に楽しむための下処理方法まで、幅広く解説しました。

この記事が、皆さんのどんぐりに対する理解を深め、秋の自然をより一層楽しめるきっかけになれば幸いです。


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