2022年から始動したフィーノの【HAIR TOUCH YOU のばせば届く。】は、医療用ウィッグを受け取る方だけではなく、その環境を取り巻く全ての方の「自分らしくありたい」と願う想いに寄り添うこと、そしてその想いをカタチにすることを目指していく活動。
その中で行っている「#髪からはじめるちょっといいこと」は、日常の中で少しだけ手を伸ばせば届く「ちょっといいことをしたい」という想いに寄り添い、後押しをする考え方で、そのきっかけとなるような様々な取り組みを行っています。
実際にヘアドネーションを考えている人だけではなく、医療用ウィッグやヘアドネーションのことを知るだけでも「ちょっといいこと」が始まっているとフィーノは考えているそうです。
そんな【HAIR TOUCH YOU】のヘアドネーションはどのような髪状態や髪質でもOK。ダメージやカラー、くせ毛の髪の毛でも31cm以上あれば受け付けてくれるそうです。
ヘアドネーションの方法、髪の毛を送るための封筒や、束ねるヘアゴムなどがセットになったドネーションキットをホームページから無料で取り寄せることができ、いつも通っているサロンにこのキットを持っていき、キット内の専用封筒から郵送するだけでヘアドネーションに参加することが可能。※ドネーションカットに対応しているかは各サロンにてご確認ください。
ドネーションする髪は、医療用フルオーダーウィッグの製作や、髪・肌・爪など外見のお悩みに寄り添うアピアランスサポートセンターの運営を行っているNPO法人「全国福祉理美容師養成協会(ふくりび)」に送られます。
医療用ウィッグはコスプレなどで使用するファッションウィッグと違い、病気やケガ、薬の副作用によって髪に影響が出ている方が使用するため、ヘアスタイルだけではなく、長時間の使用に耐えうる耐久性や、肌の敏感な方に対応する裏地の素材などに配慮がなされているそうです。
ふくりびで制作される医療用ウィッグはセミオーダーで作られ、ヘアスタイルのチェンジが可能なんだとか!
裏地がメッシュになっていたり、滑り止めがついていたりと、被り心地もファッションウィッグとは段違いに良いそうです。
しかし、まだまだ医療用ウィッグを必要としている方のニーズには対応しきれていない現状があるんだそう。
フィーノのプログラムでヘアドネーションできる髪は31cm以上必要なのですが、31cmでもショートのウィッグしか作ることができないので、できるだけ長い髪が必要とのこと。
一方で癖のある髪やヘアカラーした髪、白髪交じりの髪の希望があるケースも…!
多様な髪質のヘアドネーションが必要なことが、世間的にあまり認知されていないことが課題の一つだそうです。
また医療用ウィッグはメーカーによって差異があるものの、1つ数十万円かかることもあり、高額なものも多いそう。
行政などで補助が出るところもあるそうなのですが、未だ支援が少ないことも課題だといいます。
ふくりびは、がん治療による副作用や脱毛症、抜毛症などの様々な理由から医療用ウィッグを必要とする方に無償で届ける「360°想いのバトンをつなぐ医療用ウィッグ寄贈プロジェクト」をスタート。
このプロジェクトでは、【HAIR TOUCH YOU】の活動を通じて寄せられた寄付金と、「fino ウィッグBank」に寄せられた1,457名分の髪の中から全部で6種類(ショート・ミディアム・ロング・グレイヘア・お子さま用・男性用)、計13体の医療用ウィッグが製作されるそうです。
応募期間は2024年12月2日〜2025年1月31日までとなっていて、ホームページに申込フォームがありましたので、ぜひ応募してみてください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeUI7IF-g0uuMiKp6h61mrtYfPrzrxHSc_HBR5pMjSJojC0dA/viewform
様々な髪質を望んでいる方がいるということ、またどんな髪でも受け付けてくれると知ることで、ヘアドネーションに参加する人が増えるのではないかと思います。
髪を伸ばすという日常の延長で「ちょっといいこと」してみませんか?
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