ホトケノザは、日本から東アジア原産のシソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草。春の七草に数えられる「仏の座」とは異なる植物です。
ホトケノザの名前の由来は、花の下にある独特の丸い葉の形が、「仏様の台座」に似ていることに由来しています(または、葉の上に花が咲く様子を、蓮華座と仏像にたとえて「仏の座」)
また葉が段状で、階層的に付く様子から「三階草(サンガイグサ)」という別名もあり。茎の断面は、四角形です。
こちらの雑草に似た「ヒメオドリコソウ」は、葉の見た目も似ていてどちらも一年草で花の開花時期も同じくらいです。
「ホトケノザ」と「ヒメオドリコソウ」との識別ポイントは、「ホトケノザ」の葉は丸いのですが、「ヒメオドリコソウ」の葉はスペードの形なので、よく見ると違いが分かります。
そして、識別ポイントは、花にもあります。
「ホトケノザ」は、花がピンクよりの紫色で、葉の上に位置する所に、飛び出すように開花します。
一方、似た雑草の「ヒメオドリコソウ」の花は、葉の下からピンクの花を咲かせます。
「ホトケノザ」は、秋に発芽して幼苗の状態で冬を越します。こちらは、「ホトケノザ」の幼苗なんですね。とても可愛いです。
開花時期は、通常は、2月~5月(3月~6月とも書かれているものもあり)。
紫で唇形状の花をつけるもの一般的な花なのですが、こちらとは別に、秋期はつぼみのままで結実する「閉鎖花」が混じることが多いそうです。
閉鎖花(ヘイサカ)は、蜂などの虫による受粉の機会が減る時期に入ると、閉鎖花が増えるといわれています(蕾のまま自家受粉して実をつけます)。
本来、ホトケノザの開花時期は11月ではないのですが、生長環境が整っている日当たりが良い場所だと、画像のように(11月)、通常の花期以外にも花を咲かせことがあるそうです。
こちらがきっと、先ほどご説明した「閉鎖花」なのでしょうね。
ホトケノザには、「調和」「輝く心」「小さな幸せ」などの花言葉がつけられていて、名前の「仏」の文字もそうですが、大切に扱わないと、ばちがあたってしまいそうな雑草ですね。
とても珍しい白い花をつけるものもあり、「シロバナホトケノザ」と呼ばれます。除草剤の使用によって、ホトケノザが変異してできたとも言われています。
子供が喜びそうなのですが、花を引き抜いて根元を吸うと甘い蜜の味がするそうですよ。
寒くなって緑の少ない時期に、小さな可憐な姿を見せてくれる「ホトケノザ」。とても素敵な雑草ですねー♪道端でご縁あって見かけたら「小さな幸せ」が舞い込んでくるかも?
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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