カルーナはヨーロッパ、シベリア、北アフリカに分布するツツジ科の常緑低木です。
エリカと近縁の植物で同様にヒースと呼ばれますが、エリカが南アフリカを中心に約600種以上あるのに対し、カルーナは1属1種のみです。葉は鱗片状で、その間から花を咲かせます。
花のように見えるのは萼で、カルーナの花弁は5mmほどと小さいのに対しエリカ属は花弁が2cmほどと大きいのが違いです。
密生して枝全体が1つの花穂のように見え、この枝でほうきを作ったことから「Calluna(カルーナ)=掃く」の名が付けられました。円錐形やこんもり丸く育つコニファーのような形状なので寄せ植えにも使いやすく、寒冷地ではグラウンドカバーとしてもおすすめです。
カルーナには1000以上の園芸品種があり、花色や開花期、木姿、葉色も様々で、紅葉の時期には赤や黄色に美しく色づくものもあります。
コンパクトな草姿で寄せ植えにおすすめの「ガーデンガールズ」、スラリとした草姿で米粒状の花が密生する「ビューティレディーズ」があります。
白の八重咲きでボリューム感が魅力の「アルバプレナ」、秋に葉が紅葉し花は咲かせない「ブルガリス」などもあります。
葉色はシルバーリーフのような淡いグリーンからフォレストグリーンのような深みのある色まで様々です。
「自立」「連理の枝」「旅立ち」「誠実」。
カルーナは寒さに強い植物ですが、高温多湿に弱いので夏の管理が最も大切です。
雨や西日を避けて半日陰の軒下など風通しの良い場所に植え、乾燥しすぎると枝や株が枯れてしまうため土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
肥料はほとんど必要ありませんが、低温期に薄い液体肥料を施すと生育促進になります。
放任すると伸びすぎて乱れるだけでなく下葉や株の中心部が蒸れて枯れやすくなるため、開花後に刈り込みを行い形をしっかりと整えておきましょう。
カルーナは病気にはほとんどかかりませんが、害虫には注意が必要です。
3月から10月にかけてコガネムシの幼虫、アブラムシ、ハダニが発生しやすく、コガネムシは根を食害し、アブラムシとハダニは葉や花に吸汁します。
これにより葉が黄色くなったり落ちたり、場合によっては花が咲かなくなるため、殺虫剤や水洗いで駆除しましょう。
カルーナは病害虫に強く丈夫で育てやすい植物です。
秋には葉色を変えるので、花だけでなく葉も堪能することができます。
紅葉した葉色は落葉するのではなく、春になるとまた元の色に戻るので、変化を楽しんでください。
【もっと詳しく知りたい方】
ページ下部「記事の出典:秋から冬にかけて美しい花を咲かせる「カルーナ/Calluna vulgaris」」をご覧ください。
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