バーベナは鮮やか色合いとこんもりとしたシルエットが可愛らしい花で、茎が立ち上がるものと這うように横に広がるものがあります。
寄せ植えや花壇に取り入れると華やかさが増し、さまざまなガーデンシーンで活躍してくれます。明るい花色が夏のお庭によく合う元気な花です。
今回は下記の内容をご紹介します。
・バーベナの特徴
・バーベナの種類
・バーベナの花言葉
・バーベナのお手入れ
・バーベナの病気対策
・まとめ
バーベナは主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にも自生していて、クマツヅラ科の植物は、約250種あります。
バーベナは一年草または多年草で、草丈は15cmから150cmほどになります。
ピンクや白、紫などの小さくて可愛らしい花を4月から10月頃まで長く咲かせ、真夏の暑さにも強いのが特徴です。
バーベナは品種によって草姿や耐寒性が異なります。一般的に一年草品種と多年草品種があります。
一年草品種は耐寒性が弱いので、寒い地域では枯れてしまいます。多年草品種は比較的耐寒性があるので、暖地では霜よけなど管理をしっかりすると冬越しできます。
この多年草バーベナを、「宿根バーベナ」とも呼ぶこともあります。宿根とは花や葉は枯れていますが、根は生きていることを指します。
品種改良されたバーベナは花つきも良く、特に、こちらの宿根バーベナは丈夫で人気があります。
・テネラ
宿根バーベナの代表種です。ハートのような切れ込みが花弁に入る品種で、「ヒメビジョザクラ」という和名を持っています。地面を這うように横に広がるため、グランドカバーにおすすめです。
・リギダ
草丈が20cmから50cmほどで花を円錐状に咲かせるのが特徴です。日本には明治時代に輸入され、それらが野生化したものがあります。病害虫にも強く、放任でもよく花を咲かせます。
・ボナリエンシス
和名は「三尺バーベナ」「ヤナギハナガサ」です。茎の先端にボール状に小さな花をまとめてつけるのが特徴です。花期は7月から11月で長く花を楽しみたい方におすすめです。
・エンプレス
5月から10月まで開花し、花期の長い種類です。バーベナの中でも花が大きく存在感があるため、「女帝」や「皇后」という意味を持つ「エンプレス」が名付けられています。
「魔力」「魅力」
(赤)「一致団結」
(白)「私のために祈ってください」
(ピンク)「家族の和合」
(紫)「私はあなたに同情します」、「後悔」
バーベナの花言葉には「魔力」「魅力」があります。バーベナは、薬草として利用される以外にも、古代ローマ時代には、儀式や祭典、魔術にも用いられたとされています。そのことからこの花言葉が誕生しました。
宿根バーベナは、日当たりの良い場所を好みます。しかし、夏の直射日光には気をつけましょう。真夏以外は、半日以上、直射日光に当ててあげると、花つきがよくなります。
水やりは、土の表面が乾いたら、花にかからないように、株元にたっぷりと与えましょう。
バーベナは有機質が豊富な水はけの良い土を好みます。肥料は、開花中は週に1度液体肥料を与えるか、月に1回化成肥料を施しておくことで花を長く楽しむことができます。
咲き終わった花はこまめに取り除いてください。花がらをつけたままの状態にしておくと病気の原因となります。
枝が伸びてだらしのない姿になったら、切り戻しをして整えましょう。
「葉枯れ病」、「灰色かび病」、「うどんこ病」、「立枯病」などの病気や、「アブラムシ」、「ハダニ」、「ヨトウムシ」、「ナメクジ」、「オンシツコナジラミ」などに注意が必要です。
もし、発生した場合は、感染源となる部分を早めに取り除いてください。風通しの良い場所に植えることや、水やりを適切にすることが大切です。害虫が見つけたら殺虫剤を散布して対処してください。
バーベナは色や形のバリエーションが豊富なので、鉢植えや寄せ植え、花壇などで楽しむことができます。また、高性種のものは切り花としても最適です。
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