スベリヒユ科スベリヒユ属の非耐寒性多年草(一年草扱い)です。
スベリヒユは、地面を這うように広がっていく植物で、非常に乾燥に強い性質を持っています。
どこにでも自生し、あっという間に大きくなってしまっている強健な雑草です。
葉も茎も肉質で、葉はへら状で光沢があります。大きくなってくると、茎は赤い色になります。
なんでも、「スベリヒユ」には…
利用)
畑の雑草として知られる身近な野草でありながら、独特のぬめりと酸味がある強壮食品で、栄養価も高いともいわれている。全草を乾燥させたものは薬用される。
食用)
根を除く全草は野菜として、生または乾燥品を食用にできる。スベリヒユおよびその近縁の種は健康食品としても使われるオメガ3脂肪酸を多量に含む植物として知られている。栄養的にも優秀な野草で、ビタミンCやミネラルを多く含む。日本では東北地方や沖縄で野菜として親しまれている。採取適期は暖地が5 ~11月ごろ、寒冷地は6~9月ごろが適期とされ、開花前の地上部をナイフで切るとる。
(引用元はウィキペディア)
→注意点は、食用とする際にはシュウ酸が含まれてるので、よく茹でて食べないといけません。シュウ酸をとりすぎると、結石になりやすいためなんだそう。
道端に生えているこの雑草が、栄養豊富な植物だなんて知りませんでしたー!
注意点を守って安全に食べれば、食糧危機の際などには、この雑草が人々の役に立つかも知れませんね(カロリーが低いのも特徴)。
スベリヒユは、実はお花を咲かせるんですよ。
よく見る雑草なのですが、お花が咲くとは私も知らなかったのでびっくりです。
お花は、7~9月ごろに咲かせるんですよ。
どうして見たことがないかというと、「スベリヒユ」の花は、午前中の短い時間だけしか咲かないからなんです。
しかも、地味な小さな黄色い花で、1つの茎に1輪しか咲かせません。
小さなお花を、ほんの少しだけ咲かせるんです。
前からこの雑草は「ポーチュラカ」ととても似ているなー!って気になっていたんですよね。
調べてみて、スッキリしましたよ。
実は、園芸種で人気の「ポーチュラカ」は、和名は「ハナスベリヒユ」と言い、スベリヒユを観賞用として改良させて誕生させた植物なんです。
なるほど、似ているはずですね。
しかも、園芸種名が「ポーチュラカ」なので、関係性があるとは思いづらいですね。
日光を好み、夏場のお花の少ない時期に色々なカラーの鮮やかな花を咲かせます。
ポーチュラカも、朝咲いた花は午後にはしおれてしまう性質だったのですが、最近で出回っている観賞用の品種には、夕方まで咲き続けるものが多くなったようです。
品種改良を盛んに行い実った、人々の努力の賜物!素敵なお花ですね。
特に珍しいお花ではなくて、どこの道端でも見ることができるお花ですねー!
小さい時は、可愛くても大きくなれば赤い茎が放射状に伸び、もりもりと元気にその場に居座ります。
居座ってしまってから駆除しようと思っても、駆除は困難で、いくら抜いてもまた地面から根を出して生えてきます。
雑草と呼ばれる植物は、駆除しようとしても一度その場に居座ったら、とても頑固なところがありますよね。
増やしてくない場合は、早めに駆除した方が良いでしょう。
大きさは全然違いますが、似ているとされる雑草があります。
葉の形やつき方で覚えていると、間違いやすいかも知れませんので、ご紹介させていただきますね。
同じ場所に、自生していて、写真を撮影したのですが、コニシキソウが小さすぎて、存在が分からない位ですね(写真の左側の雑草です)。
茎が赤く、放射状に伸びるのがスベリヒユと共通しています。
こちらは、カットすると白い乳液が出てきます。
有毒植物なので、食用にはしないでくださいね。
もっとたくさんお話ししたいのですが、今回はこのぐらいでおしまいということにしますね。
台風にも、炎天下にも負けず、元気に育つ姿を見せてくれる雑草です。
あなたの街の道端にも、たくさん生えているのではないでしょうか?
道端の雑草1つ1つに、誰かが調べて名前がついています。
それぞれ、懸命に生きています。雑草からも、ぜひ元気をもらっちゃってくださいね。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•「スベリヒユ(滑莧)」は、食用にもなったりもする、人の役に立つ植物です。
似た植物を2つご紹介しましたが、1つは、毒はなく綺麗なお花を楽しませてくれる「ポーチュラカ」。もう1つは、毒がある「コニシキソウ」です。
•食用にする人はほぼいなく、今では「スベリヒユ」は、雑草として駆除されることが多い植物です。食用にする日(食糧危機など)が来ない事を願っています。
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