ソテツは、ヤシの木に似た南国ムードな裸子植物の仲間です(ソテツ科の常緑低木)。世界に約120種の品種があるそうですよ。
学校、公園、街路樹、お家の花壇などで、ごく普通に観賞用として見かける馴染み深い植物ですよね。
調べてみましたら、こちらの「ソテツ」って、吸血鬼みたに怖い面をもっているんだな~!と感じましたよ。
その理由の、まず1つめは・・・
「ソテツ」は、その昔、食糧危機の際に(特に戦時中、沖縄、奄美地方の貧困や食糧難を助けてきたのがソテツ)、栄養をとるために、人の役になっていた植物でもあるんです。
でもでも、「ソテツ」って、そのまま食べると「毒」があるそうです。大変危険な植物でもあるんです。
なんでも、実や幹部分の毒をうまく抜くことで食用として利用されてきたんですって!
例えば、ソテツの実は、毒抜きをしてから、粉末状にして、お粥にしたり、団子にしたりして、主食として食べられていたそうですよ。
ですが、毒抜きが不完全だったり、毒抜きを待たずに食べてしまったり、うまく加工ができない場合もあったりして、毒による中毒症状で、死亡者も出たそうなんです。
食べないと死んでしまうほど飢えがあり、毒のあるソテツを主食としていた。そして、死者が出ても食べていた悲惨な状態を「ソテツ地獄」と呼んだそうです。
今では、誰もが食べる事なんて考えもしない植物を、食糧危機の時代は、加工して食べていたんですね。「ソテツ地獄」って言葉を聞くと、そして、その意味を知るとゾッとしますよね。
今の時代、知らない人も多い事柄ではないでしょうか?
なんだか、「ソテツ」に怖いイメージがついちゃいましたよ。
「ソテツ」は、“蘇る”と“鉄”を足して「蘇鉄」と漢字で書きます。名前にもあるとおり、ソテツは、昔から鉄分を与えるとよく育つといわれているんですって。葉の色が悪くなってきたら錆び釘などを与えてみると良いともされているんです。
陽のよく当る場所を好むそうで→こちらは怪物っぽくはないんですが・・・
「鉄分」って血液に多いですよね。ってことは、人や動物の血液なんかも喜んじゃいそうで、なんだか怖い!吸血鬼っぽくないですか?
そして、さらに、怪物級に凄いのが、1億年以上前から自生していたことです。化石も見つかっているそうですよ。
1億年前といえば、恐竜達が地球を支配していた時代です。そんな遥か彼方な時代から、自生しているなんて凄いですよね。
怪物級に、びっくりな植物ですよー!
人の目に触れる場所に、ごく普通に植えられている身近な植物なのですが、実は、ソテツには、お話した「実や幹」だけではなく、「葉など、ほとんどすべての部位に毒あり」なんです。
散歩中の犬などのペットが、ソテツの葉や種子を食べると中毒を起こすので注意が必要なんですよ。
なんでも、ソテツには「サイカシン」と呼ばれる化学物質が含まれていて、急性中毒症状を起こす可能性があるらしいですよ(嘔吐、めまい、呼吸困難、下痢、意識障害、重篤な状態に陥ってしまう場合もあり)。
大切なペットが食べないように、気をつけないといけませんね。
ソテツの実は猛毒ありなのですが、カラスの好物としても知られているそうで、賢いカラスは、ソテツの実の毒なし部位のみを食べるそうですよ。
カラスは種子部分は猛毒ありなので食べないで、オレンジ色の表皮部分のみを上手に食べるそうです。
カラスが好むなんて、またまた吸血鬼っぽいメージがついちゃいましたよ!
いかがでしたか?
「ソテツ」のダークな面ばかりに注目しまいましたか、ソテツの実は毒があるのに、加工すれば薬の効果もあるとされ、飢饉の際は、多くの人を助けてくれた植物です。
見た目も南国ムードな感じもあって、とても丈夫で育てやすい植物です。プラス面もたくさんありますよ。
今回は、調べて「毒あり」だったのが気になったので、怖い面を強調して皆様にもお伝えさせていただきました。
こちらの情報が誰かの助けになりますように・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•1億年前から自生し、鉄分を好み、カラスが好み、「毒」もあることから、吸血鬼みたなイメージと結びつけてしまいました。散歩時などにペットなどが口にして、「毒」で中毒をおこさないように気をつけてくださいね。
•戦争の時代は、このような猛毒のあるソテツの実なども、手間暇かけて毒抜きをして、食料にして、飢えをしのいでいたんですね。戦争って、本当に恐ろしいですね。
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