ワルナスビはナス科の北アメリカ原産の多年草で、日本に来たのは明治時代。ワルナスビは梅雨頃から夏の間、道端で見られる雑草です。空き地などにも自生しているようです。
ムラサキ色の花をつけるものが「ワルナスビ」です。こちらは同じ「ワルナスビ」の白い花をつける「シロバナワルナスビ」です。
草丈は30~50cmで、初夏にトマト、茄子やジャガイモに似た、白い花(紫色)を咲かせます。実は、ワルナスビは春先にこの場所で芽を出していたんです。気が付かなかった。
秋頃には、ミニトマトの様な形の実がつきますが、ワルナスビは原産地では別名「悪魔のトマト」という名前で呼ばれていて、非常に危険なんです。熟すと橙黄色になり、美味しそうに見えるんですよ。やがて、実から種ができて子孫を増やしていくんです。
花言葉が「欺瞞(ぎまん)」「悪戯(いたずら)」なのも、可愛いけれど、デビルな感じからつけられた花言葉なのです。
辺り一面が「ワルナスビ」だらけ!!いつの間に!自転車で前に通った時は、生えていなかったような…?!
朝の連ドラ「らんまん」に登場する牧野富太郎博士も、この植物をはじめて見かけて興味をもち、自宅に持って帰って植えたそうですよ。
育てた結果、つけた名が「悪茄子」!博士にこう言われるだけの事はある、厄介な植物なんです。
ワルナスビは繁殖力がとても強く(根茎が横の方向に伸びながら地中に繁殖する雑草)なので、他の植物を枯らしてしまう事もあります。愛想をつかして除草を試みても後の祭り。すごくしつこい植物なんです。駆除しているつもりが逆に株を増やしてしまうのです。
ワルナスビは実をつけるのですが、なんと、なんと、この実の中の種は、約1世紀経っても、条件がよければ芽が出るらしいです。なんということでしょう!凄い生命力ですね。子孫を残すことにかけては、群を抜いていますよ。
びっしり生えるトゲは非常に鋭く、軍手くらいなら簡単に突きぬけるそうですよ(トゲは茎、葉、蕾、花〈がく〉にも生えます)。見た目には危険そうに全然見えません。怖いですよねーー!葉の裏の主脈に生えるトゲは隠れて見えにくいので、葉っぱをつまんでも、棘にやられてしまいます。
なんと棘だけでも怖いのに、全草有毒植物なんです!茎も葉も果実にもありますよ。切り口から出る汁も危ないですよ。その毒性が高く、なんと大量に食べると中毒症状で命を落とすこともあるんですって!
「ワルナスビ」には、ソラニンというジャガイモの新芽に含まれている毒と一緒の成分が含まれています。少量でも危険なので、ペットや幼いお子さんがいらっしゃる方は、特にご注意くださいね。
現在は日本全域に広がり、牧草地を中心に問題となっているそうです。根が深く、また、裁断された根の一つ一つに発芽能力があるそうです(根は1.5cm程度の長さでも発芽が可能)。種と根で繁殖できるんです。ワルナスビは、一度根付くとどんどん育つ場所を広げて行くので、種ができる前にどうにか処分したいものですね。
牧野富太郎博士も、はじめて見かけてお花も可愛いしワクワクして持ち帰ったんでしょうね。先人の知恵って、素晴らしい、ありがたく頂戴しました。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•お野菜が収穫できそうなお花をつけていますが、トマトのような実をつけます。可愛いだけに、お子様もペットも気をつけてくださいよ!日当たりの良い場所が好きで、特に育つ場所もあまり選びません。「ワルナスビ」は日本全国で繁殖していて、見た目に反して強い繁殖力をもった毒性のある外来種です。
•駆除すべき雑草ですが「ワルナスビ」の葉(裏)にも茎にも鋭いトゲがついているので、抜く時は気をつけて抜いて下さい。見かけたら、早めに除草する方が良いです。
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