『ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、学名: Phytolacca americana)は、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草。別名はアメリカヤマゴボウ。
【分布】
別名の通り北アメリカ原産で、日本では明治時代初期以降に各地で繁殖している帰化植物である。
【形態・生態】
高さは2m前後に達する。茎は無毛で赤く、根は太く長い。葉は大きく、秋になると紅葉する。
6月から9月にかけて白色ないし薄紅色の花からなる花穂を枝先に付け、夏季に扁平な果実を付けた後に初秋に黒く熟す。熟した果実は柔らかく、潰すと赤紫色の果汁が出る。この果汁は強い染料で、衣服や皮膚に付くとなかなか落ちない。この特性のため、アメリカ合衆国ではポークウィード(Pokeweed)やインクベリー(Inkberry)などとも呼ばれている』
引用元:ウィキペディア抜粋
『【毒性】
ヨウシュヤマゴボウは有毒植物で、全体にわたって毒があり、果実も有毒である。毒性は、根>葉>果実の順であるが、果実中の種子は毒性が高い。
毒成分は、アルカロイドであるフィトラッカトキシン(phytolaccatoxin)、サポニンであるフィトラッカサポニン(phytolaccasaponins)、アグリコンであるフィトラッキゲニン(phytolaccigenin)などである。また、根には硝酸カリウムが多く含まれる。
誤食すると、2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合はさらに中枢神経麻痺から痙攣や意識障害が生じ、最悪の場合には呼吸障害や心臓麻痺を引き起こして死に至る。幼児の場合は、種子を破砕した果汁を誤飲すると、果実数粒分でも重篤な症状を引き起こしうるために十分な警戒を要する。
根や種子には、植物タンパク質の一種であるポークウィードマイトジェン(PWM: Pokeweed Mitogen)、ポークウィード抗ウイルスタンパク質(PAP: Pokeweed Anti-viral Protein)などが含まれる。これらの物質も毒性をもつが、同時に有用な薬理作用をもつものと期待され、研究が進められている。
アメリカ合衆国ではかつて着色料として安価なワインなどに用いられたが、毒性を持つために現在は使用されていない』
引用元:ウィキペディア
『中毒症状:果実と根に有毒成分を含み、食べると 腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡する。 皮膚に対しても刺激作用がある。
発病時期2時間
発生事例
(症例1)
患者はヨウシュヤマゴボウの根を採取し、味噌漬け加工を行い、後日それを7名で喫食した。その後、約2時間経過して嘔吐症状、診察を受ける。
採取した患者はキク科「ヤマボゴウ(モリアザミ)」の詳細な知識は無く、類似した名前であるヨウシュヤマゴボウが、市販されている「ヤマゴボウ」材料と誤認、食中毒に至った』
引用元:厚生労働省の自然毒のリスクプロファイル抜粋
触っても危険なので、皮膚の弱い方は、手袋をしてから、駆除した方が良さそうですね。
根もごぼう似で、果実も葉も美味しそうだし、口にできそうなのが厄介ですね。
•すべての部位に毒があります。毒性は、根→葉→果実の順ですが、果実中の種子は毒性が一番高い。また、果実を数個口にしても、重い中毒症状をおこし、十分な警戒が必要です。小さな葡萄のような実なので、お子様が食べない様に注意を促しましょう。
•中毒症状で死亡する場合もありえる植物です。駆除の際は、毒があるので、手袋必須、アメリカヤマゴボウは根からも再生する厄介な雑草です。
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