ノースポールは真っ白で清楚なかわいらしい花です。マーガレットより少し小ぶりの花が冬から春の終わりまで次々と咲きます。ノースポールは日本では一年草でこぼれ種でも増えるほど丈夫で生育旺盛ですが、まとまりもよく、庭や鉢を問わずによく植えられる人気の冬の花です。
ノースポールという名前は株式会社サカタのタネの商品名ですが、今では一般名として定着しました。クリサンセマムは、本来はキク科全体の総称です。
近年、分類が進んで多数の属に分けられるようになりました。園芸分類上ではムルチコーレ種、バルドサム種、カリナタム種、などの一部を指しています。そのパルドサム種の園芸品種がノースポールです。
ノースポールは英語で北極を意味します。北極の白い大地のようにたくさんの白い花を咲かせることにちなみこの名前がつけられました。
同じ白い花をつけるノースポールとマーガレット。花だけ見ると見分けがなかなかつきません。そんなときは葉をよく観察してみてください。
ノースポールはギザギザと細かい切込みがノコギリの様な葉で、草丈は20cm~30cmです。
マーガレットの葉はノースポールに比べると細長い葉が生い茂っているイメージで、草丈が30~100cmほどにも育ちます。
ノースポールは、12月~6月頃の長期間開花します。
ノースポールの真っ白な花が咲く姿から「誠実」・「清潔」・「愛情」・「輪廻転生」などの清らかなイメージがある花言葉がつけられました。
晩秋にノースポールの花付き苗を入手します。花や枝数が少なくても問題ありません。日当たりのよい場所を選び、植えつける際にはしっかりと苗の間を空けておきます。
苗の植え付け適期は、10月上旬または3月~4月頃です。秋に植え付けておくと冬までにしっかりと根を張り、暖かくなってからの生長スピードが変わります。
ノースポールは比較的乾燥に強い植物です。水やりの頻度は少なめにして、表土が乾いたら「一度にたっぷり与える」ことを意識してください。
9月に種まきをして本葉2~3になり、手でつまめるくらいになったらポットに鉢上げして苗を作るやり方もあります。
「灰色かび病」と「立ち枯れ病」に注意しましょう。
どちらもカビによる病気ですので、カビが好む環境にならないよう、伸びすぎてしまったところを切り落とし、風通しをよくしましょう。また、枯れた花は早めに摘み取るようにしてください。
この作業をすることにより、新たな茎が伸び、たくさん花が咲くようになります。また、新芽やつぼみにアブラムシがつきやすいため、よく観察して防除してください。
ノースポールは冬から春まで花を咲かせるパンジーやアネモネ、チューリップ、ムスカリにラナンキュラスなどがおススメです。
主張しすぎない白い花はどんな花とも相性がいいです。冬は庭に色が少なくなる季節です。そんな時期だからこそ、寄せ植えをして冬を楽しみませんか?
ノースポールは多湿の環境に弱く乾燥と寒さに強い植物です。庭に彩が欲しくても冬の水やりはなにかと億劫ではないですか?
ノースポールの栽培のポイントは水やりをしすぎないことです。冬の間、地植えの場合は、降雨で十分なくらいですので、冬の寒い時期でも気負いせず挑戦できますね。
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