【地震体験】
実際に起きた地震の揺れをリアルに再現。家屋倒壊の危険だけではなく、倒れてくる家具の下敷きになる、ドアがふさがり閉じ込められるなど、屋内にも危険はいっぱい。
「複数の地震を体験。とにかく頭を守ると教わりました。揺れで体がはねあがり、防御姿勢もままなりませんでした。そんななかでも落ちついて周囲を観察できると次の行動につなげられます。(アイダ)」
「想像以上に水圧がかかることを知りました。“ふだんから天気予報をチェックし、大雨の予報が出ていたら地下に行かない、水が溜まりやすい場所を車で走行しない”など、この状況に陥らないよう行動する必要がありますね(塩田)」
コンセントとプラグのあいだにたまったホコリに湿気が加わると通電状態(ショート)となり、熱をもって発火するトラッキン グ現象という火災を、映像で仮想体験。火災は熱、明るさ、臭い、音などの異変を察知し、早期発見が重要。初期のうちに自分で消火できると被害が最小限で済みます。
「ふだんからの掃除や整理整頓が火災を防ぎ、スムーズな避難にもつながるポイントです(塩田)」
消火器を実際に使用する体験。まずは「火事だ!」と叫んで周りに知らせることが大事。
「火元に命中させないと!と焦りました。使い方は簡単ですが、一般的な消火器は“噴射時間15秒程度”なので、いざというときのために体験施設で一度練習しておきたいですね(アイダ)」
煙のなかを避難する体験。煙は上から下へと溜まるので、煙を吸わないように口をハンカチか袖口で覆い、体勢を低くして移動します。火災時には停電になることも。暗闇の移動は壁に手をつき、たどっていくと出口に着くことができます。
「壁の手を途中で反対の手に変えると、方向が狂うことがあります。“同じ手で壁をたどること”が大切なので覚えておこうと思いました(アイダ)」
あなたの家の食料は何日でカラになりますか?
ふだんからレトルト食品や缶詰など加工品を少し多めに購入。つねに数日分余分が出るように買い足せば、賞味期限切れの心配もなく食料を無理なく備蓄できます(ローリングストック法)。「ふだん食べている好きな味」なので災害時に心が落ちつく助けになります。
年に数回カセットコンロを使って鍋料理などをすると、ガスボンベも新調され、コンロの動作確認もできます。
素人が消火できる火の高さは、天井に火が広がるまで。そのわずかな時間のうちに消火するには、消火能力の高いものが必要です。粉末10型の消火器は8Lのバケツ9杯に匹敵します。万一のために一家に1本は欲しいですね。
★消火器の使用期限をご確認ください
期限切れの場合は、速やかに新しい物に交換を。古いままだと破裂の危険もあります。古くなった消火器は購入店舗か消火器専門のリサイクル業者で回収できます。
新たにご購入の際は、お近くのホームセンターでもお求めいただけます。 国家検定合格証がついたものを選びましょう。
9月1日は「防災の日」。台風シーズ ンでもあるこの時期はホームセン ターに防災グッズが充実しています。一度ホームセンターに足を運んでみてください。
「模擬体験を体験をしたことで、防災に対する意識が『他人ごと』から『自分ごと』に変わりました。さっそく家族で避難場所や緊急連絡先の確認をし、防災リュックの中身を点検しました。家族や友人を誘ってまた防災館に足を運んでみようと思います(アイダ)」
イラスト:編集部 柏倉
お住いの地域のハザードマップをぜひ一度ご覧になってください。 役所の窓口で入手、または役所のホーム ページで見ることができます。
全国の防災館情報は「防災 体験 施設」で検索。お近くに防災館がない方でも、地域の消防署や自治体が実施している防災訓練に参加してみるのもよい体験になると思います。
植木屋革命 クイック・ガーデニング
編集長 アイダ
ライター 塩田
イラスト 柏倉
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