水を愛する梅雨の花「アジサイ」のお手入れ方法

水を愛する梅雨の花「アジサイ」のお手入れ方法
投稿日: 2022年5月19日 更新日: 2022年11月8日
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雨に打たれながら力強く咲く「アジサイ(紫陽花)」。どんよりした梅雨の街中で、鮮やかなアジサイの花はとても美しく、目を引きます。

アジサイの語源・花言葉

アジサイの語源は「藍色が集まったもの」を意味する「アズサイ(集真藍)」が変化したものだといわれています。

小さな花がたくさん集まって、一つの大きな花に見えることから「団結」「友情」や「家族団らん」という花言葉を持ちます。また、この他にも花の色ごとにピンク色は「元気な女性」、青色は「忍耐強い愛」などの花言葉があります。

これらの花言葉や華やかな美しさから、近年ではカーネーションとならび、母の日の贈り物としても人気があります。

水を愛する梅雨の花

水を愛する梅雨の花

アジサイは水を好む植物のため、水の管理が大切になります。とくに鉢植えで売られているアジサイは、大きさが引き立つよう小さな鉢に植えられていることがあり、水不足になりがちです。

土が乾いてきたら乾燥しないようたっぷりの水をあげましょう。水やりの後は、受け皿に水を溜めたままにしておくと根腐れの原因になるので、受け皿に水が残らないようにします。庭植えの場合は、基本的に雨水だけで十分ですが、日照りが続いたり乾燥する時期は水やりをしてください。

目的に合わせた剪定方法を!

目的に合わせた剪定方法を!

アジサイは放っておくと人の背丈より高くなることがありますが、むやみに切り詰めると「翌年に花が咲かない」「年々花が小さくなる」などの問題が起こります。

翌年の花芽は8月以降に、その年に花が咲いた枝の下部に形成されますが、葉芽との見分けは難しいです。翌年にもたくさんの花を咲かせるためには、花芽ができる前の、まだ花が咲いている7月中(遅くても8月上旬まで)に、花首から2~3節下の位置で剪定しましょう。

花が終わってから秋口に強い剪定をすると、花芽がついている箇所も切ってしまうことになり、翌年の花数が少なくなります。花が咲いているときに切り落とすのはもったいない気もしますが、剪定したあとは切り花として楽しむのもいいですね。

毎年花を楽しみたいのであれば、あまり強い剪定はおすすめしません。しかし年々、背丈が高くなり株全体にボリュームが出てくるとスペースをとります。花の咲く位置も高くなるので、株の大きさを一定に保つためには強剪定が必要です。

強剪定は葉のない落葉時期(11月~3月)に株元から20cm程度の高さで切ります。ただしこの剪定方法は、あくまで株全体のボリュームを抑えるためのもので、花芽を切ることで次の年の花数は少なくなることを知っておきましょう。

アジサイ七変化

アジサイ七変化

アジサイの花は赤系、青系、紫系などの色がありますが、この色は「アントシアニン」という色素によるものです。このアントシアニンに補助色素と土壌のアルミニウムが関係することで花の色が決まります。アルミニウムがアジサイに吸収され、アントシアニンと結合すると青色の花に、アルミニウムが吸収されないと赤色の花になります。

アルミニウムは酸性の環境で溶け出して吸収されやすく、これがアジサイの花色が土の酸度によって変わるといわれている理由です。日本は火山の影響で酸性の土壌が多いので青色のアジサイが多いです。

アジサイの色を変えられるアジサイ用の肥料や土なども売っていますので、それらを利用してみるのもいいですね。

贈り物としても人気のアジサイ

贈り物としても人気のアジサイ

【人気の品種:ダンスパーティー】

近年では品種改良により色彩のグラデーションが美しいものや、八重咲きの華やかなものも増え、贈り物としても人気の高いアジサイ。

花を楽しんだあとは、鉢からお庭に植え替えることもできます。植え替えの時期は、花が終わってから7月下旬頃がおすすめです。アジサイの根が鉢の中でぎっちり張ってしまっている場合には、痛めない程度に根をほぐし、半日陰の場所に植えてください。植えた替えた直後は水の管理も大切です。お水も愛情もたっぷり注いでアジサイを楽しみましょう。

アジサイのお手入れスケジュール

アジサイのお手入れスケジュール



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