植物が成長のために必要とする栄養素のうち、とくに肥料として補う必要があるものを「肥料の三要素」と呼び、「窒素(N)」「リン酸(P)」「カリウム(K)」が含まれます。
窒素は枝葉の成長を、リン酸は花や実の付きを、カリウム(カリ)は根の成長を促す働きがあります。
これらは成育に欠かせない成分ですが、多すぎるとかえって花付きや葉色が悪くなることもあるため注意が必要です。
肥料は効き方の違いによって「緩効性」「遅効性」「速効性」の3つに分けられます。
緩効性は施してから緩やかに効果が現れ、ある程度の期間持続するもので粒状の固形肥料などが該当し、遅効性はすぐには効かず効果が出るまで時間がかかるもので微生物に分解される有機肥料などが該当します。
速効性は施してすぐに効果が現れるもので、水に溶けやすい化成肥料や薄めて使う液体肥料などが該当します。
肥料を与える時期は木の種類や環境によっても異なりますが、一般的に植え付け時(元肥)、春の萌芽前の休眠期(寒肥)、花や実を付けたあと(お礼肥)に施し、状態や目的に応じて追加の追肥を行うとよいでしょう。
「元肥」は苗木の植え付けや植え替え前に、成長に必要な養分を土壌に補うために施す肥料です。
効き目が穏やかに長く続く、緩効性肥料(ゆっくり溶け出すタイプの化成肥料や有機肥料など)がおすすめです。
「お礼肥」は花を咲かせた後や実を収穫した後に、消耗した樹勢を回復させるために与える肥料で、花や実への“お礼”の意味が込められています。
肥料を施して栄養を補うことで株(球根植物では球根)を充実させ、翌年の花付き・実付きに備える役割があります。
速効性の肥料(液肥など)がおすすめです。
「寒肥」は12月〜2月の寒い時期に与える肥料で、この時期は休眠する植物が多くほとんど成長も見られませんが、根は春の芽吹きに向けて準備を進めています。
寒肥をして植木の状態を整えることが、春以降の新芽の伸張や花付き、実付きを整えることにつながります。
春に向けてゆっくりと効果が現れて持続する、遅効性の肥料(有機肥料など)がおすすめです。
肥料の種類や時期に加えて、施肥の効果を上げるには植物の種類や植えられている環境にあわせた方法で施すことが大切です。
ひと口に植物といっても、地植えの樹木から花壇の草花、鉢植えなど様々です。
同じ種類の植物であっても、植えられている敷地の大きさや植栽された間隔によって、肥料の量や方法を変える必要があります。
施肥をするときの注意点として、必要以上に肥料を与えると根が肥料負けして傷んでしまうことがあるため、とくに追肥は経過を見ながら足すようにしましょう。
樹木に施肥をするときは、養分が分散しないよう余分な枝葉を剪定することも大切で、風通しや日当たりをよくすることで病害虫の被害を防ぐ効果も期待できます。
植物に合わせた方法で上手に施肥をすることで、大切な庭木や草花の健やかな姿を保てるようサポートしましょう。
【もっと詳しく知りたい方】
ページ下部「記事の出典:庭木の消毒・施肥サービス|病害虫予防で元気な樹木に」をご覧ください。
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