梅の実はアルカリ食品で、梅干し、梅酒、梅ジュースなどさまざまな形で利用されています。その効能は、疲労回復、殺菌・抗菌作用、二日酔いなど昔から日本の家庭には欠かせない食材とされてきました。
お酢には、食欲増進効果にくわえ、消化液の分泌をよくして胃腸の働きを助けます。そのうえ、毎日大さじ一杯(15ml)のお酢を摂取することで、内臓脂肪の減少、便秘解消、食後の血糖値上昇を緩やかにする作用があります。
夏にお弁当をつくるとき、お弁当箱をお酢で拭いたり、ご飯に梅干しを混ぜ込んだりすると傷み防止にもなります。
■材料
梅の実100g、氷砂糖200g、リンゴ酢または穀物酢200ml
■作り方
1、梅の実のヘタを取り、よく洗ってペーパータオルで十分に水けを取る
2、密封できる広口ビンに「1」の梅の実と、氷砂糖、お酢の順に入れ、ふたをして漬ける
3、1日1回、ふたをしたまま軽く振り混ぜ、3週間ほどでできあがり。
1年以内を目処に冷蔵庫で保存してください。
1日大さじ1杯を目安に摂取することで、健康効果が期待できます。刺激が強いので、空腹時は避けて水または炭酸水で5~8倍に薄めて飲んでください。
漬けこんだ梅の実を一緒に食べると、梅の実の持つ栄養素も摂れて健康効果アップ!
お酢がどうしても苦手という人もいますが、ヨーグルトなら大丈夫という方は、ぜひ試してみてほしいのが、牛乳割。果実酢大さじ1杯を牛乳100mlで割ります。お好みで“はちみつ”を入れるのもおいしいです。
ほかにも、トマトジュースや野菜ジュースもおいしいです。牛乳割と同じ割合で試してみてください。
この飲み方は、果実酢でなく市販の「黒酢」や「リンゴ酢」でもおいしいですよ。
【監修 小泉 幸道(こいずみ ゆきみち)】
東京農業大学名誉教授。農芸化学博士。専門は発行食品学。発酵食品の科学的な成分変化と機能に関する研究をしてきた。テレビや雑誌など「お酢博士」として活躍中。
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