少しずつ溜めていくと、すぐにこんな風になります…
【用意するもの】
○道具:①鍋(鉄製のものは避ける)②温度計
○材料:
〈前処理〉①豆乳、②絵筆
〈染色液〉①玉ねぎの皮5個分、②水1L
〈媒染液〉①ミョウバン6g
○染めるもの:今回染めたのは、セリアのキャンバストートバッグ
①染めたいものを水でよく洗い、糊や汚れを落としてから、乾かしておきます。
②①に豆乳で絵を描きます。
(綿、麻のような天然繊維は染色液で染まりにくいため、染料を入りやすくするために植物性たんぱく質の豆乳で前処理をすると、しっかりと染めることができます。今回はこの性質を利用して、エコバッグに豆乳で絵を描きます。描いた部分にしっかりと染料が入り、絵の部分がより濃く染まります。)
①なべに水を入れ、80度まで沸かす。
②玉ねぎの皮を入れて弱火で20分間煮出す。
③玉ねぎの皮を取り出す(洗濯ネットなどを活用しても良い)
④茶色い染液の出来上がり。
玉ねぎ液に(1)で絵付けしたエコバッグを浸けて、弱火で20分間加熱します。
一体、なに色に染まるのでしょうか・・・
染料を定着させ、色落ちを抑えるためにミョウバンを使います。(ミョウバンはお漬物などに使用されるのでスーパーマーケットで手軽に購入することができます。)
ミョウバンを(3)のお鍋に投入し、10分程度弱火で加熱します。
茶色い染色液にミョウバンを入れると・・・色が変わるのも見どころです。
(ミョウバンを溶かした水溶液につける方法もあります。洗い物が少なくて済むので、個人的には先の方法がオススメです。)
媒染が終了したら、鍋から取り出し、水でよく洗って乾かします。
全体は黄金色に、イラストを描いたところが濃い茶色に染まりました。
乾燥後にタッセルをつけてみました。
タッセルに使った紐は、玉ねぎで染めた古着のハギレ(前処理・後処理なし)とお菓子の包装に使われていた紐を組み合わせています。
写真の左側2枚のガーゼは、絞り染めの作品です。2枚のガーゼの色がなぜ違うのかはお分かりになりますでしょうか。豆乳による前処理の有無の違いです。媒染の有無なども含めて、条件を整理して比較実験するのも面白いですよ。
グラデーションを作ってみました。玉ねぎの皮の量や媒染の違いで、染め上がりの色が微妙に変化するのも草木染めの良さです。
薄いピンクは紫キャベツの外葉、ブルーグレーは近所の農家さんにお譲りいただいた廃棄するナスの皮、黒はブルーベリーで染めたもの。ブルーベリーも雨で落ちてしまったものを活用しています。
どのご家庭でも馴染みの深い野菜、玉ねぎ。
冬休みにお子様とカレーを作った後に、ぜひ玉ねぎ染めでおうち時間を楽しんでくださいね。特殊な薬剤を使わないので、キッチンで手軽に染物を楽しめますよ。
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