シクラメンをもっと知ろう!花言葉や育て方、夏越し後の植え替えまで

シクラメンをもっと知ろう!花言葉や育て方、夏越し後の植え替えまで
投稿日: 2020年8月11日 更新日: 2021年2月22日
閲覧数: 237
4 この人たちがステキしました
ステキをしている人
author
暮らしニスタを運営している株式会社ウィルゲートです。暮らしを豊かに...
身の回りにあってもなかなか目を向ける機会のない花。改めて観察してみるとそこには様々な発見があります。今回はシクラメンの情報をお届けしたいと思います!

シクラメンという花

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の植物。英語では「sow bread」と呼ばれます。日本ではシクラメンという呼び方のほか、和名で篝火花(かがりびばな)や豚の饅頭(ぶたのまんじゅう)と呼ばれることもあります。「sow bread」は豚のパンという意味で、和名の豚の饅頭共々球根が豚の食べ物になることに由来しています。

5枚の花びらが反り返り、下向きに咲いていることがシクラメンの大きな特徴です。また花が咲き終わった後に茎が丸く巻くことも特徴として挙げられており、シクラメンという花の名前はギリシャ語で円を意味する言葉からつけられたそうです。開花時期は10月、11月、1月、2月、3月、4月で、特に12月17日、1月8日、1月14日の誕生花にもなっています。

花の色は種類が豊富で、赤やオレンジ、黄色や紫色といった単色のものから、複数の色が
混ざったものまで存在します。また花の大きさや形にもバリエーションがあり、花びらがフリル状のかわいらしい品種もあります。

シクラメンの花言葉

シクラメンの花言葉は複数存在し、「遠慮」「内気」「はにかみ」「絆」などがあります。「絆」以外の花言葉はシクラメンが下向きに咲く様子からつけられているようです。また、シクラメンはソロモン王の伝説にも登場します。ソロモン王が自身の王冠に花のデザインをあしらう際、様々な花に相談するもことごとく断られ、唯一受け入れてくれたのがシクラメンでした。ソロモン王がシクラメンにお礼を言うと、シクラメンは恥ずかしさのあまり顔を上げられずうつむいてしまったそうです。この伝説が花言葉の由来になっているとも言われています。

またシクラメンは花の色別に異なる花言葉を持ちます。例えば白色には「清純」、ピンク色には「憧れ」、赤色には「嫉妬」という意味があります。贈答用の印象が強いシクラメンですが、花の色にも気を使うとよさそうですね。

シクラメンを切り花で楽しむ

シクラメンは花が切り花として流通しているほか、葉も個性的な色合いや葉脈が好まれ、花とは別に流通しています。クリスマスや正月のアレンジに利用されることもあるようです。通常1~2週間ほど日持ちしますが、涼しい場所に飾ることで長持ちします。

シクラメンを園芸で楽しむ

シクラメンは球根によって育つ球根花と呼ばれる植物です。球根花は球根を正しく手入れすることで花を毎年楽しむことができます。シクラメンは日当たりの良い場所、水はけの良い土で栽培しましょう。生育適温は15℃ですが、冬の間も気温が5℃を下回らないように室内で温度調節をしてあげてください。水は土の表面が乾き次第あげますが、シクラメンに直接与えないでそっと土に水分を含ませるようにしましょう。底面給水鉢という鉢植えを使うとシクラメンに直接水を与えず水やりが出来るためおすすめです。

開花中は2週間に1度液体肥料で追肥をしてあげてください。花がらは灰色カビ病やダニといった病気や害虫の元となるため、適宜取り除きましょう。夏の暑さに弱いため、花が咲いた後は水をあげるのを止め、涼しい半日陰の屋外で球根を休眠させて夏越しをしましょう。8月末になると球根から新芽が出るので、新しい土に植え替えたのち改めてお世話をすると翌年も花が咲くようになります。

シクラメンを苗から育てたい方はこういったネット通販でも販売されています。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%83%B3/202507/

また園芸店で買う際は花にシミがないもの、植木鉢の大きさが4号以内のものを選ぶとよいでしょう。寒さに強いガーデンシクラメンという品種もあるので、選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

参考文献
花屋さんで人気の469種類 決定版 花図鑑(西東社・2020)
美しい花言葉・花図鑑-彩りと物語を楽しむ-(ナツメ社・2015)
ちいさな花言葉・花図鑑(自由国民社・2019)
色・大きさ・開花順で引ける季節の花図鑑(日本文芸社・2004)
園芸大図鑑 あらゆる植物が育てられる全1000品種以上掲載 新装版(ブティック社・2020)
花のことば辞典 四季を楽しむ(講談社・2019)


SNSでシェア