まずは、作りたい形を図案として用意します。
今回はチワワをブローチに仕立てていこうと思います。
ちなみに、毛の長い【ロングコートチワワ】です。
ポイントは、大きな目・三角の大きな耳・顔周りのモフモフの毛・小さなマズル(口吻)の4点です。
制作する際には、イメージしたイラストや写真を用意することをおススメします。
実物大の図案があれば、サイズ感を照らし合わせながら制作することができます。
顔周りのモフモフの毛は、植毛という技術を用いて制作していきます。
写真のような植毛専用の羊毛フェルトもありますが、そのほかの羊毛でも同様に制作することは可能です。
ダイソーの羊毛フェルトが写真の商品に質感が似ているように感じます。
※前回の【ふわふわ〜植毛で仕上げる羊毛トイプードル】でも、植毛について記載していますが、今回は使用する羊毛フェルトは種類が異なります。
【Vライン植毛】
植毛する羊毛を2つ折りにして、真ん中に針を刺す方法です。
植毛する羊毛の長さは、(必要な毛足の長さ+5㎜)×2です。
植毛後は、トリミング(毛足の長さを整える)を行います。
この方法で植毛すれば、ふわふわなリアルな質感に仕上がります。
また、毛並みの長さを変えたり寝かせたりすることで、様々な表情を表現することができます。
シートフェルトの上に羊毛フェルトをまとめ、針を刺して土台を作っていきます。
まずは、全体的に楕円に仕立てます。
周囲から刺して形を整えながら刺し固めていきます。
羊毛が足りない場合は、少しづつ足しながら形を作っていきます。
はじめから完成形を目指すのではなく、最終的な形は全体を見ながら整えていければOKです。
【ほっぺぷっくり★羊毛フェルトのリスのブローチ】では、ニードルマットを切りだして土台にした作り方を紹介しています。
茶色の羊毛を使って、色を入れていきます。
用意する目と鼻のパーツのサイズは、ほぼ同じ大きさくらいが好ましいです。
目と鼻の箇所に目打ちを刺して下穴を開けます。
目と鼻のパーツの先に接着剤をつけて穴に差し込みます。(もしくは裏からワッシャーで固定する)
口は、こより状にした黒色の羊毛フェルトを刺して仕上げます。
今回使用した目のパーツはサイズが大きいので、目打ちで刺した後、目頭と目尻を少し切り開き、切り開いた断面をニードル針で整えると目のパーツがきれいに収まります。
羊毛を三角に仕立て、耳を作ります。
できれば、耳の内側の色(白色・ピンク)を入れてあげるとよいでしょう。
その際は、使用する羊毛を浅く刺すようにして仕立ててください。
仕上がったら耳の位置に取り付けます。
顔の周りに羊毛を植毛していきます。
途中に模様があるところでは、羊毛の色を変えて植毛します。
植毛の後はトリミングを行います。
まずは、カットをする前に毛の流れを整えます。
その後、大まかなサイズにカットします。
最後は、毛をすいてカットします。
外側に行くにしたがって長くなるように整えます。
トリミングが終われば、土台についている余分なシートフェルトをカットします。
全体的なバランスを見ながら、形を整えます。
最終的に、マズルはキュッと小さくなりました。
テヘペロが好きなので口から舌をチラ見せ&ほっぺにチークを入れました。
ここから、ブローチに仕立てていきます。
ブローチの仕立て方は、【ほっぺぷっくり★羊毛フェルトのリスのブローチ】で紹介しています。
いかがでしょうか?
途中までは、チワワに仕上がるかtaro自身も心配でしたが、顔周りの毛を付けてあげたら一気にチワワ感が増しました!
チワワの顔の模様は個体によってそれぞれ違うので、自分好みに仕上げてみてください。
家族にチワワがいる方は、ぜひ我が子を作って、お散歩のお供に連れて行ってあげてくださいね♪
作ってみて思ったこと・・・。
羊毛フェルトの制作は時間がかかります。
このチワワの制作は4時間かかりました。
慌てて一気に作ろうとせず、時間がかかってでも少しずつ様子を見ながら針を刺していくのが、上手に作る1番のコツのように感じます。
手間暇かけて作った作品は、かけがえのないものになりますよ!
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