少しずつ進行するのかと思いきや、
我が家の場合はかなり唐突だったので、かなり焦りました。
大きく体調を崩してそれが回復した途端の出来事で
老犬の場合はこういうケースもよくあるそうです。
認知症のサインだった行動
・部屋の徘徊
・部屋の隅に詰まって出てこられない
・バックができない
・名前を呼んでも反応しない
呼んでも反応しない、これが一番悲しかったです。
こうなってしまうと悲しみと不安が溢れて
どうしていいのか分からない事と、どうしようもない現実を前に
かなり気持ちが落ち込みました。
飼い主さんのサポート1 私の対処法
・一人で抱え込まないようにする。
きっかけは調べても出てこない対応策でしたが、
SNSで現状を綴ってワンコを家族に持っている人に対処法などを聞きました。
その中で情報や励ましをたくさんいただいた事と
一番支えになったのは私と同じように老犬の介護をしている人が
とてもたくさんいる事。
同じように愛犬と一緒に頑張っている人がいるという気持ちは
心強く感じたのが前に踏み出る1歩につながりました。
認知症の特有の症状が出てきます。
・同じところをグルグル回る
目が覚めているときは前に進みたくて仕方がないかのように
ずっとグルグルと回り始めました。
止めても止まらないので見守るしかないのですが、
家にはぶつかってしまったり、はまり込んでしまったりと
危険な場所があるので、円形のサークルがお勧めです。
初期のサークルは旅行用に使っていた円形のテント型のケージ
グルグル運動には向いていたのですが、
中の様子がわかりにくく、オムツの交換やご飯をあげる動作もしずらかったので、
首の上がちょうど出るくらいの高さの犬用プールに変えました。
お水やご飯をあげるときにもちょうど良い高さです。
グルグル運動が始まってからは夜中も目が覚めたら
動きたくなる衝動が止まらず、何回も起きてはサークルでしばらく歩かせて
寝るという日がありました。
これはかなり、飼い主さんにとっては負担になります。
うちの場合は朝、ちゃんと起こして、
昼間のうちにしっかりとグルグル運動で歩かせるようにして見ました。
ワンちゃんによっては改善案にはならないかもしれないですが、
しっかりと動くことで夜は落ち着いて眠るようになっています。
痙攣発作の可能性
脳に異常が出てきている場合は気にしておいた方がいいと、
こちらも老犬介護を経験した友人からアドバイスをもらって、
いつ起きても対応できるように調べて、頭に入れておきました。
起きてしまうとその状況にかなりあたふたしてしまいます。
すぐに確認できる場所やスマホのメモなどに入れておくと
良いかと思います。
あまり頻繁に起こるようなら、獣医さんに相談して、
座薬など対処できるお薬を処方してもらうといいそうです。
我が家にも座薬を1ついただいてます。
1回目の後しばらくおきてませんが、
いざという時のお守りのような気持ちで持っています。
・顔の周りは絶対に触らない
・周囲にある、ぶつかると危ないものをどける
・けいれん発作の時間を測る、動画に撮る
・止まった後、犬・猫の状態をしっかり見る
・群発発作、重責発作(下記に説明)になれば、昼夜問わず病院へ
一般に、けいれん発作は脳が過剰な興奮状態にあり、
そのため、止めようとして抱っこしたり、
必死に呼びかけたりしても、残念ながら止まらないそうです。
けいれん発作中は意識が消失していることがほとんどなため、
抱っこする際に手を噛まれたりするケースが多く、
噛む力も無意識であるため非常に強く危険。
また、抱っこした腕から落ちてしまう危険もあります。
では、そのままにしておくのか?ですが、
多くの場合けいれん発作自体は2-3分、長くても5分以内に自然に止まるそうです。
そのため、止めようと抱っこするのではなく、
周囲のぶつかると危険なものをどけることが大事です。
また、けいれん発作の時間を測り、携帯などで動画を撮ること。
これが一番参りました。
グルグルするので運動量は増えているのに、
食の嗜好の変化なのかいつものご飯をなかなか口にせず、
体重が落ちてしまっていく、、、。
いわゆる「食べていれば安心」でなくなってしまう状況です。
とにかく食べて欲しい一心が募っていきました。
食欲がなくて食べないのかどうかも
喋ってくれるわけでなないのでなかなか悟りにくいのも苦労の1つ。
我が家での対処法
まずは、獣医さんに相談
年齢も年齢だし、犬が食べて良い食品なら好きなものをあげてもらってもとの回答。
↓
たくさんではないですが、少量の甘いものや茹でたお肉、お刺身などを
あげると意外と食いつきが良かったので、食欲がないわけではないと判断できました。
食事の工夫
・乳製品の匂いに反応が強かったので、
お肉などはバターや水切りしたヨーグルトを合わせる。
・毎回同じものを続けずその都度内容を変えて与える。
・老犬なので小さくカットしてあげるのがベスト。
・手のひらから与える。
お皿も見えず、よくお皿の淵などを噛んでしまうので、
手のひらから与えた所、なぜかよく食べます。
・口周りを刺激する。
食べさせる前に手のひらにフードを乗せて口の周りをチョンチョンと刺激。
・声をかける。
わかっているかどうか分かりませんが、食べさせるときは、
ご飯食べるよ、美味しいよ〜、アムアム、など声をかけるようにしています。
意外とグルグルに一生懸命でお腹が空いていることも
忘れがちなような雰囲気があります。
促してあげると「俺、お腹空いてたみたい」と
すごく食べることもあったりしています。
ちょこちょこ様子を見ながら 1度の量を減らして、
回数を増やして食べさせるのも良いと思います。
錠剤のお薬を与えるのは認知症でないワンちゃんも一苦労します。
よくあるのが、お肉や、チーズなどに包んであげる。
ただ感の良い子はお薬だけペッて出してしまったり。
アロさんの場合は認知症なのにそこだけは感が働くようで、
何かに包んであげた後は、その食べ物を警戒して食べないという、、、。
お薬だけは絶対飲まなくてはいけない体なので、
困ってしまいました。
我が家の対処法
・粉にしてヨーグルトに混ぜて与える。
ヨーグルトは好きなようで、粉にして混ぜた所
警戒もせずにペロペロと一緒に食べてくれています。
他にも「ピルアシスト」という半生タイプのお薬を包んで与えられる
投薬補助のおやつ的なフードなどもあります。
認知症は治らないそうですが、サプリメントで症状が改善すると
いう情報もいただいていたので、試してみることに。
・飲ませたいものを獣医さんに相談する
・量が多いものはお試しセットなどで試す。
・一度に1回分の量を与えずに少量から様子をみる
早く改善してほしいという気持ちはとてもわかります。
焦ってしまって、たくさん飲ませた方が、、、なんて思いがちですが、
サプリメントによっては体に合わず、下痢してしまったりと
帰って愛犬が苦しい思いをしてしまう場合もあります。
実際に我が家もお腹を壊してしまって、
かわいそうな思いをさせてしまいました。
1パックに2ヶ月分など入っているもので、
しかも効きそうな感じで高価格な物もありますが、
体に合わなかった場合、残りのサプリメントは残ってしまいます。
お試しセットなどがある場合は少量のもので
体に合うかどうか試してからの購入をお勧めします。
足腰が弱って、滑りやすく歩きにくくなった時に使いました。
靴下や、靴はすぐ脱げてしまうので、
これは、肉球に貼り付ける滑り止めタイプのシールです。
貼ったら3〜5日ほどはひっついています。
長時間はると肉球がカサつきがちになるので、
外したタイムングでクリームなどを塗ってあげるのがオススメです。
普段の生活の中でも声をかけ、マッサージをしたり、
スキンシップを取るようにしています。
年末年始に、たまたまアロさんのことを知っている人達がウチに集いました。
声をかけてくれたり、撫でてくれたり
きっとなんとなくこ懐かしい匂いや声って感じているんだと思います。
そうすると少し変化がありました。
少しだけ感情が戻ってきたかのように上がらなかった尻尾が
上がるようになったり、触っても無反応だったのが、
手で、チョンチョンと触ると振り向けるようになりました。
これがきっかけだったのかどうかは定かではありませんが、
緩和につながっているのではないかと感じます。
一度、痙攣発作を起こしてからは
1匹でお留守番をさせるのも怖くなりました。
日中もサークルでグルグル回っているし、粗相もしてしまうので、
なかなかそばを離れれません。
飼い主さんはいかに可愛い愛犬のお世話でも
外にもなかなか出れずいるとやはりストレスも溜まってきます。
・我が家の場合
家族が多い場合はサポートメンバーとして交代制で見守り。
うちは夫婦2人なので、
主人とスケジュールを上手組み合いながらサポートしています。
それでも重なるときはどちらかが我慢しなくてはいけない事も。
そうなるとスケジュールの取り合いでお互いギスギスしちゃうので、
親しい友人にはカミングアウトしました。
飲み会やお食事のご案内など来た時は我が家に集ってくれています。
ちょっとワガママな話ではありますが、
楽しいならどこでも!と本当に、友達ならでは。感謝でいっぱいです。
ちなみに「介護」というと気持ちが重くなるので、
アロ社長の秘書業務と我が家では暗号化しています(笑)
動物病院のホテルや老犬介護施設の一時預かりなどを利用するのもいいと思います。
施設の場合は認知症になっていてもワンコがストレスを感じたり、
戸惑ってしまうかもしれないので、家族と一緒に一度見学も兼ねるのがオススメです。
思い詰めてしまわないようにするのが一番大事と思います。
今では本当に毎日がグルグル回っているか寝ているかな毎日で、
介護自体はとても大変ではありますが、
そんな毎日の中で、
声かけたら止まったり、ちょこっと尻尾をふったり、新しい言葉をなんとなく覚えたのかな?と思ったり
そんな小さな新しい変化が愛おしく感じでいます。
まだまだ、認知症初期段階での奮闘でこれが全てでもなく、全てのワンちゃんに対応するかも言えませんが、
同じように悩んでいるシッポさん、シッポさんの家族と意見を交換して一緒に支え合えたらと思っています。こんな対応したよなどコメントもぜひお願いします♪
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