雑菌の繁殖を抑えるという点においては、ご飯は、常温保存よりは、冷蔵保存の方が断然適しています。しかし、ご飯を冷蔵保存すると、ご飯に含まれるでんぷんの劣化が進みやすく、その分、美味しさが損なわれやすくなるという難点があります。
そのため、例えば朝炊いたご飯を夜食べるなど、余ったご飯をその日のうちに食べきることが可能な場合は、木製やセラミック製のおひつに入れ、常温で保存した方が、断然美味しくいただけます。ただし、夏場は傷みやすいので常温保存は避けた方が安心です。
炊飯器の保温機能を使って保存するという方法も、雑菌の繁殖を抑えられるという点では適していますが、美味しさを保つという点においては、あまり好ましくありません。しかも6時間以上保温すると、炊飯するのとほぼ同じくらい電気代がかかり大変に不経済です。
というわけで、ご飯を美味しく保存するためには冷凍が、ベストといえる保存方法になります。ただ、ご飯を冷凍する際には、ポイントを押さえておく必要があります。
特に、余って冷めてしまったご飯を冷凍保存したり、わざわざ炊きたてのご飯を冷ましてから冷凍保存したりするという方法は、厳密にいえば、間違った方法になります。では、ご飯を美味しく冷凍保存するためのポイントについてこれから詳しくお伝えします。
ご飯は、時間が経てば経つほど、水分が抜け、デンプンの劣化(ベータ化といわれています)が進みます。ご飯は一度劣化してしまうと、炊きたてのような美味しさを取り戻すことは極めて困難になります。そのため、ご飯が劣化する前に急速冷凍して、水分を閉じ込めてしまうことがベストなのです。
炊きたてのまだ湯気が上がった状態で、ラップで包むか、保存容器に入れてすぐに蓋をしましょう。そうすることで、ごはんの水分を閉じ込めることができます。その後、粗熱をとり冷凍庫で休息冷凍すればOKです。そうすれば、加熱した後、炊きたてのふっくらした状態に限りなく近づけることが可能になります。
茶碗1杯分を目安に小分けにして保存しましょう。小分けにした方が、加熱した際に、温まり方にむらができずに、より美味しくいただくことができます。
ご飯を美味しく保存するための方法については、おわかりいただけたでしょうか?やむを得ず冷蔵保存する場合は、食べる際に、小量の水やお酒を加えてから、電子レンジで加熱するという方法を試してみましょう。
ライター:sion
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