掃除機の紙パック式とサイクロン式の最大の違いは、ゴミの集め方です。紙パック式は、掃除機に紙パックをセットし、そこに吸引したゴミが集まるようになっています。紙パックにゴミがいっぱいになったら新しい紙パックと取り換える必要があります。
サイクロン式は、ダストボックスと呼ばれる、掃除機本体に、ゴミを集めるパーツが最初か搭載されていて、そこに吸引したゴミが集まるようになっています。サイクロン式は、基本的に、掃除機を使用後に、掃除機からダストボックスを取り出して、中のゴミを毎回捨てる必要があります。
実は、この違いが、両者のメリットとデメリットに深く関係してきます。
掃除機の紙パック式には、主に以下のようなメリットがあります。
紙パックにゴミがいっぱいになって、紙パックを交換するまでゴミを捨てなくてもOKです。サイクロン式が、ほぼ毎回、掃除機の使用後にゴミ捨てを行う必要があることを思えば、このメリットはかなり大きくなるでしょう。
掃除機の紙パック式のゴミ捨ては、掃除機本体から紙パックを取り出して、紙パックごと捨てればOKです。取り出す際に、紙パックの中のゴミやほこりが舞い上がることもありませんし、中のゴミを、直接手で触ることも、目にすることもありません。
サイクロン式の場合は、ゴミ捨てのためダストボックスを取り出す際に、中のゴミやほこりが舞い上がることになります。またゴミ捨てのたびに、中のゴミを目にすることになりますし、うっかり手で触ってしまう場合もあります。
サイクロン式に比べると紙パック式の方が、はるかに衛生的にゴミ捨てができる点もメリットとして大きいでしょう。
掃除機の紙パック式は、紙パックがフィルターの役目も果たしているので、フィルターのお手入れが不要です。サイクロン式は、フィルターの定期的なお手入れが必要になります。また、ダストボックスのお手入れは、ゴミ捨てのたびに必要になります。
サイクロン式に比べると吸引力が大きく、お掃除がスイスイはかどります。ただし、ゴミが増えるにつれて吸引力は下がります。
紙パックは消耗品なので購入費用がかかります。
紙パック式は、掃除機で吸引して排気される空気が、紙パックの中にあるゴミを通過する通る仕組みになっているので、排気の衛生面が気になります。掃除機の使用中は、十分な換気が必要になります。ただし、今の紙パックは、昔と比べると、はるかに性能がよくなり、消臭抗菌加工などが施されたタイプになっているようです。そのため、このデメリットはかなり軽減されると考えられます。
このところ人気が再燃しつつある紙パック式の掃除機のメリットとデメリットについてご紹介しました。「お手入れはなるべく簡単に済ませたい」「ゴミ捨ての際にゴミを目にしたくない」などの場合は、紙パック式の掃除機を検討されてはいかがでしょう。
ライター:sion
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