法律で定められている空気清浄機の耐用年数は、6年とされています。しかし、これは、あくまでも減価償却の観点から定められているため、耐用年数=寿命というわけではありません。実際は、多くの空気清浄機が、耐用年数を過ぎても問題なく使用できているようでするようです。
では、空気清浄機の寿命はどのくらいなのでしょうか?機種によってバラツキがありますが、通常、10年が一応の目安となっています。これは、多くの空気清浄機のフィルターが、10年で寿命を迎えるからのようです。
ちなみに空気清浄機のフィルターは、脱臭フィルター、集塵フィルター、加湿フィルターで構成されていますが、脱臭フィルターと集塵フィルターは、1日タバコ5本相当の粉塵や臭いを吸収すると仮定した場合、その能力が50%まで下がる時間を目安として計算した年数が寿命となっているようです。
加湿フィルターの寿命は、1日8時間加湿運転した場合、その能力が50%まで下がる時間を目安としているようです。これが、もし、1日タバコ10本相当の粉塵や臭いを吸収することになった場合、寿命はおよそ5年と短くなるという計算になります。
あくまでの目安なので、実際の寿命は、空気清浄機を使用する部屋の空気の汚れ具合や、お手入れの頻度などによって、異なってくるというのが本当のところです。
空気清浄機のフィルターのお手入れを定期的に行なえば、フィルターの寿命を延ばすことができるため、結果的に、空気清浄機を長持ちさせることが十分に可能です。
空気清浄機の寿命を延ばすために理想的な、各フィルターのお手入れの頻度とお手入れ方法は以下の通りです。
空気の吸い込み口に設置されている、大きな汚れをキャッチするためのフィルターです、機種によっては設置されていない場合もあります。お手入れは、2週間に一度を目安に、基本的に掃除機で汚れを吸い取ればOKです。
本体に内蔵されている、アコーディオンのような細かなひだがある部分です。大半の汚れがここでキャッチされます。お手入れは、2週間に一度を目安に、取り外して汚れを掃除機で吸い取るという方法になります。製品によって可能な場合もありますが、通常、集塵フィルターは水洗い不可の場合が大半です。
空気の気になる臭いをキャッチする部分です。 お手入れは、1か月に一度が目安ですが、臭いが気になったら、そのタイミングでのお手入れをおすめします。お手入れは、表面の汚れを掃除機で吸い取るという方法になります。防臭機能が大幅に低下し、寿命を縮めることになるため、水洗いはNGです。
加湿機能が搭載されている空気清浄機にのみ設置されています。お手入れは、1か月に一度を目安に、加湿トレイやタンクといっしょにキレイに水洗いするという方法になります。お手入れを怠ると、カビやぬめりが生じ、人体に悪影響が及ぶ怖れがあるので、注意が必要です。
花粉症や有害物質の除去のために空気清浄機をお使いのご家庭も多いことでしょう。ただ、お手入れを怠ると寿命を縮めるだけでなく、逆に空気を汚してしまう心配もあるので、定期的なお手入れをお忘れなく!
ライター:sion
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