メディアやSNSでは様々な使い方や作用が紹介されていますが、あらゆる重曹の使い方を全て使おうとするのではなく、まずは使ってみたい1~2箇所から取り入れます。
後の項目でおすすめの掃除箇所をご紹介しますが、重曹使いに慣れてきたら、少しずつ使いたい箇所を増やしていく方が、日常に浸透しやすくなります。
重曹は袋入りの状態ではなくボトルや容器に詰め替える方が取り出しやすくなるので、真っ先に着手したいポイントです。
詰め替え用の容器は100円ショップ等でも手に入ります。おすすめはハチミツの空き容器で、先細い口部分を逆さにすれば重曹を詰め替える際に漏斗として使えます。
出来ればキッチン用、トイレ用、浴室用と使う場所ごとに用意します。
重曹はアルカリ性の粉末で、酸性の油汚れや手あかに対して効果があります。粒子が細かく汚れの研磨もできます。
また、消臭と吸湿作用があるので、生ごみやタバコの臭い対策や、防湿したい箇所にも使えます。
重曹が使えない素材(アルミ、銅、漆製品、畳、表面加工なしの木製品、ウール、シルクなど)には注意してください。
日常的に使うには「粉のまま使う」と、「重曹水」の2つで十分です。
粉のまま使う場合は、柔らかいスポンジよりアクリルたわし等の硬めの素材がしっかりこすれて汚れを落としやすいです。
重曹水は市販品もありますが、水200mlと重曹小さじ1で作る事も出来ます。スプレーボトルに入れて使います。
あらゆるシーンで万能な重曹ですが、しばらく放ってしまい簡単に落とせない油汚れや、こびりついた水あか汚れ等には、それらを落とすための時間が必要となってしまいます。
手強い頑固汚れになってしまう前に、普段から着手しておきたいおすすめの掃除箇所と、掃除方法を次の項でご紹介します。
汚してしまったらその都度、熱いうちに掃除してしまうのが一番楽で手っ取り早い方法ですが、なるべく台所を使い終えたら一日の締めくくりに汚れを拭っておくことをおすすめします。
そのひと手間が、簡単にキレイな状態をキープできます。
1.コンロ周辺
コンロ台や周辺の壁に飛び散った油や吹きこぼれの汚れは、重曹水をスプレーし拭き取ります。
重曹が白く残ってしまうので仕上げに水拭きをします。カウンターやコンロ周りのキッチン小物(鍋、やかん、包丁セット、調味料等)も拭きます。
2.電子レンジ魚焼きグリル
吹きこぼれなどの汚れは早目に掃除がベストですが、1日の終わりに重曹スプレーで庫内と扉の内側を拭き、仕上げに水拭きをします。消臭効果も期待できます。
3.魚焼きグリル
グリルが温かいうちに網や受け皿を取り外し重曹粉でこすり、グリル内は重曹スプレーを吹きかけて拭き掃除をし、仕上げに水拭きをします。
筆者は、高温のうちに即掃除します。グリルの温度が冷めてからの掃除よりも断然に油汚れや臭いが落ちやすいです。
4.シンク(排水口、ゴミ受け、三角コーナー)
重曹粉をふりかけ、アクリルたわしでこすります。最後に水で流しますが、排水溝に流れていく事で、排水口のぬめりやにおい防止にもなります。
お湯を使うとアルカリ度が増しより落ちやすくなります。
5.キッチンクロス類の煮沸消毒にも使える
その日に使ったキッチンクロス類(食器拭き用や台拭き用のクロス)は鍋に入れ、重曹大さじ1、水約2リットルを入れ弱火にかけ20分程煮沸消毒します。
良くすすぎ干して乾かします。その日に使ったフライパンや鍋を使うと共にキレイになりおすすめです。
バスタブ、壁、洗面器や蓋などの小物、排水口も全て重曹粉をふりかけアクリルたわしでこすります。
特に浴槽は湯垢がキレイに落ちます。床やドアはブラシを使うと凹凸面にしっかり届きます。
最後は全体的に水滴を拭くと水垢ウロコ対策に効果的ですが、シャワーヘッドや蛇口回り、鏡だけは拭いておくことをお勧めします。
便器内と、手洗いシンクに重曹粉をふりかけておきます。
次に、古布(使わなくなったタオルや靴下等)に重曹水をスプレーし、扉やタンク回り、リモコン、ペーパーホルダー等の周辺を拭きます。
シンクと便器内は、専用のブラシでしっかりこすります。床は最後に拭きます。
重曹を使った掃除方法はいかがでしたか?筆者はクロス類の煮沸消毒から使い始めましたが、クロスの吸水力が増して使い心地が良くなり、更にはボトルに詰め替えたことで家族も使ってくれるようになりました。
最近では依頼先の浴室掃除に使い始め、スッキリして水垢が付きにくい!と喜ばれています。
まず出来そうな箇所から始めてください。重曹の魅力をもっと実感したくなったら、あなたはもう重曹使いの達人です。
ライター:タスカジさん 初穂
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