「フリーランス」とは、会社に雇われることなく、自分自身が事業主となる働き方のことです。少し前までは、フリーランスと言うと「ライター」「デザイナー」「フォトグラファー」など技術職が多いイメージがありましたが、最近は「広報」「人事」「マーケティング」など総合職系の仕事にも幅が広がってきているようです。
「クラウドソーシング」や「フリーランス向けお仕事紹介サービス」も登場してきていることから、比較的参入のハードルは下がってきていると言えるでしょう。
「フリーランス」と言うと、「在宅ワーク」というイメージを持っている人もいるかしれませんね。
確かに、働く場所を選ばないケースが多く、その場合は、自宅、コワーキングスペース、シェアオフィスなど、自分の好きなところで仕事をすることができます。
しかしその一方で、職種や仕事内容によっては、会社に出社して仕事をすることを求められるケースもあります。
その場合は、もちろん通勤も発生しますし、子どもの急な病気への対応も難しくなるケースがあります。
必ずしも「フリーランス=在宅ワーク」とは限らないので、仕事選びの際は注意が必要です。
では、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
<メリット>
◇働く場所を選ばない(在宅ワークの場合)
◇どんな仕事を選ぶのか、仕事の量、仕事をする時間などを自分で自由に選ぶことができる
◇子どもの発熱などがあっても、臨機応変に対応することができる(在宅ワークの場合。ただし、締切の交渉などが必要になる可能性はあり)など
<デメリット>
◇保育園に入りづらい場合がある
◇社会保障が手薄い(これから2人目、3人目を考えている場合は、会社員のように「育児休業給付金」がないので、休んだ分だけ収入がなくなる)
◇在宅ワークの場合、「子どもを見ながら仕事ができる」と思われがち(実際は不可能に近い)
◇仕事に波がある=収入が一定ではない
◇社会的信用力が低い(クレジットカードが作りにくい、自分名義でローンや家を借りづらいなど)
◇ボーナスや退職金がないなど
ここまで見てきたように、フリーランスと言っても、必ずしも働く場所が選べるわけではなく、たとえ在宅ワークであっても、子どもが病気の時は仕事の調整が必要になることもあります。
また、会議や取材などの外せないアポイントメントが入ることもあります。仕事内容によっては「あまり会社員と変わらない…」と感じることもあるかもしれません。
その一方で、最近は会社員の働き方も多様化しています。リモートワーク※を推進したり、サテライトオフィスを活用したりする企業も増えてきています。
もし「通勤」がネックになっているのであれば、会社にリモートワークを認めてもらえないか交渉してみるのもひとつの手でしょう。
※主に、ITやWebなどクリエイティブの業界で、エンジニアやデザイナーなどのスキルを持った人たちがITツールやインターネットを使って、自宅やカフェなど、オフィス以外で仕事をするような働き方。最近では、営業やマーケティング、広報などその業種にも広がりをみせている。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます