まずは、洗濯絵表示を確認します。洗濯機マークか手洗いマークがあれば自宅で洗濯が可能です。一方、洗面器にバツ印がついたマークが表示されていたら、クリーニングでしか洗えません。一般的に、シルクやレーヨン、キュプラ、皮革、毛皮などが使用されているコートは、自宅で洗わずにクリーニングに出すことが必要です。また、洗濯ができるものでも、絡まりやすい毛足の長いもの、外れやすい飾りの多いもの、芯地を多く使用しているものなどは、自宅で洗わずにクリーニングに出した方が安心です。
コートには、色々な種類がありますので、コートによって洗い方が異なります。主なコートの洗い方についてご紹介します。
■ピーコート
厚手のウールで出来ている「ピーコート」は、ポリエステルや羊毛、アクリル素材などで出来ていることが多いです。洗濯表示を確認し、洗えるものは、おしゃれ着洗い用の中性洗剤で洗います。洗濯機で洗えるものもありますが、必ずネットに入れて洗う事が大切です。
■モッズコート
綿やポリエステル、アセテートやレーヨンなどの素材が使用されている「モッズコート」は、耐久性に優れているので、自宅で洗濯できるものが少なくありません。洗濯表示に従って中性洗剤で洗います。洗濯機に入れる場合はジッパーを閉じて洗濯ネットにいれて洗うことを忘れない様にしましょう。また、ビンテージものは洗濯をすることで価値が下がってしまうことがありますので、注意が必要です。
■ファーコート
ポリエステルなどの化学繊維でできたファーコートは洗濯ができますが、本物の毛皮で出来たファーコートは、洗濯ができませんので、クリーニング店に持っていくことが大切です。自宅で洗濯が可能な化学繊維のファーコートでも毛足が長いので、毛が絡まらないように優しく洗います。洗濯機ならソフトコースに設定し、柔軟剤を入れて柔らかさを保つようにしましょう。
■ダウンコート
ダウンコートは、基本的に容器に洗剤をいれて押し洗いをします。汚れの酷い部分はスポンジなどで叩き洗いをしておきましょう。その後、洗濯機で軽く脱水をし、水を変えて押し洗いをしながらすすぎます。柔らかく仕上げるために、最後のすすぎの時は柔軟剤に3分程つけておくと、ふんわり感が出ます。また、ダウンコートは、乾きにくいので、しっかりと時間をかけて中まで乾かすことが大切です。
自宅で洗濯する場合は、必ずおしゃれ着洗い(中性洗剤)を使用しますが、汚れが付きやすい襟や袖には専用洗剤がありますので、あらかじめ部分洗いをしておくと仕上がりがキレイです。コートを手洗いする場合は、浴槽や大きめの容器などに30度ほどのぬるま湯をためて、その中に中性洗剤を適量投入し、30回ほど押し洗いをします。
その後、水を捨てて水が濁らなくなるまで、繰り返しすすぎ洗いをします。一方、洗濯機で洗う場合は、毛玉がつきやすいのでコートを裏返して、必ず洗濯ネットに入れることが大切です。その際、折りたたむようにして入れ、手洗いコースやソフトコースに設定します。
また、洗濯機の脱水は強力なので長時間の使用は型崩れの原因となりますので、3分以内に設定すると安心です。干す時は厚手のハンガーを使用し、形を整えてから陰干しをしましょう。
コートをクリーニング店に出す時は、直接店舗に持ち込みます。店舗や状況によって仕上がり期間が異なります。仕上がり日が来たら再び店舗に引取りに行くのですが、ほとんどの店舗では引取り期限がありますので注意が必要です。また、クリーニング店にコートを出す場合は、ほとんどがドライクリーニングになりますが、汗抜きなどのウエットクリーニングを指定できる場合もありますので、店員さんに確認してみると良いでしょう。
他にも、出す際には、ポケットの中身やライナーなどの付属品は外しておきます。クリーニングから戻ってきたコートをクローゼットに収納する際は、クリーニングの袋から出して通気性の良いカバーに変えることが大切です。
宅配クリーニングは、自宅まで洗濯物を集荷に来てくれて、仕上がったら自宅まで届けてくれるサービスです。クリーニング店に持って行き、さらに取りに行く手間が省けますので、子育てや介護で手が回らないという人にとっては大きなメリットです。
また、保管サービスも同時に行っていますので、コートを使用しない期間は保管サービスを利用し、次のシーズンに届けてもらうと便利です。保管サービスに任せておけば、温度や湿度の調整を行い、防虫がしっかりと行われている環境の中での保管ですので、大切なコートも安心です。
カジタクではLINE@にて、プロが教えるお掃除方法や、お得なキャンペーン情報を発信中!
毎週プロが教える本当に正しい掃除方法を教えちゃいます!
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます