毛玉の直接的な原因は、摩擦です。衣類の生地は繊維でできています。摩擦によって、その繊維が毛羽立ってしまうのです。摩擦を何回も繰り返すことで、できた毛羽同士がくっついたり絡み合ったりして丸まってしまう状態になります。それが毛玉です。
摩擦は、洋服を着る時も、また洋服を着てから動くことでも起こりますが、やはり、最も摩擦が起こりやすいのは、洗濯機による洗濯中です。
そもそも洗濯機は、衣類同士をこすり合わせたり、衣類を叩きつけたりして、汚れを落とす仕組みになっています。この仕組みにより、洗濯中は、頻繁に摩擦が起こるために、どうしても毛玉もできやすくなるようです。
洗濯による毛玉を防ぐためには、いかに洗濯中に、衣類の摩擦が起こるの最小限に抑えることができるか?ひとえにそれにかかっているといえるでしょう。
摩擦を最小限に抑えるためには、やはり洗濯機を避け、単独で手洗いするという方法が、最も理想的です。洗濯機で洗える衣類でも、絶対に毛玉をつけたくない場合は、やはり手洗いをおすすめします。
手洗いする手順は以下の通りです。
1.洗濯桶を用意し、そこにぬるま湯(30度程度)と洗濯用の中性洗剤(おしゃれ着用洗剤など)を入れ、よく泡立てておきます。
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2.衣類を入れて、優しく押し洗いします。押し洗いの方法は、洗濯桶の衣類を沈めるように押し、浮いてきたら、また押す、という動作を何度か繰り返します。
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3.水でよくすすいで、洗剤分を落とします。すすぐ際も、押し洗いの要領で衣類を動かしましょう。こすったり、揉んだりは、NGです。
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4.洗濯ネットに入れて脱水します。脱水時間は、30秒以下に抑えることがポイントです。
洗濯機で洗う場合に、毛玉を防ぐためには、以下のポイントを押さえて洗ってみましょう。
1.洋服を裏返しにして洗濯機に入れる
裏返しにすることで、洗濯中に、生地の表面を摩擦から保護することができます。
2.洗濯ネットを使う
洗濯物同士による摩擦を抑える働きが望めます。ただ、洗濯ネットには、複数ではなく単独の衣類を入れるようにしましょう。裏返しにしてから入れるとさらに効果的です。また、洗濯ネットのサイズが、衣類よりも大きすぎると、ネットの中であっちこっちに動くことで、摩擦が起こりやすいので、なるべくピッタリと収まるサイズを選びましょう。
3. 柔軟剤を使う
柔軟剤を使うと、摩擦の一因である静電気を防ぐことができます。洗濯後の着用による摩擦も防いでもらえますよ。
いかがでしたか、やはり毛玉を防ぐためには、着る回数を減らす、ということも大切になりますよ。ちなみにできてしまった毛玉は、手でとったりスポンジでこすったりすると衣類を傷めやすくなるようです。毛玉部分をハサミで切り落とすという方法を試してみましょう。
ライター:sion
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