濡れた靴にいきなりドライヤーを当てるのがNGな理由は、3つあります。
1つ目は、不衛生だからです。元々、靴の中は、足から出る汗により、湿気がたまりやすい場所です。さらに、皮脂や垢などの足の汚れも付着しやすく、それらをエサにして、雑菌やカビが発生しやすい状態になっています。濡れた靴にいきなりドライヤーをかけると、温風によって、靴の中が、カビや雑菌にとってますます繁殖しやすい状態に陥るリスクが生じます。
2つ目は、同じく温風を当てることで、素材によっては、靴の変形や型崩れを招くリスクもあります。そして3つ目は、いきなり乾かすと、やはり素材によってはシミになるリスクが高くなることです。
同じ理由から、ファンヒーターやストーブなどで乾かす方法もNGです。
濡れた靴の乾かし方は、素材によって異なりますが、共通しているポイントは、乾かす前に汚れを落とすことと、型崩れを防ぐ処置を行うこと、の2点です。
もし、濡れた靴が、スニーカーなどの水洗い可能なキャンバス素材などであった場合は、思い切って丸洗いしてから、乾かすという方法を試してみましょう。洗った後に素早く乾かすためには、洗濯機で脱水するという方法がおすすめできます。ただし、洗濯機を使用する場合は、靴を洗濯ネットに入れてからにしましょう。脱水後は、風通しのよい場所に干してよく乾かしましょう。
革靴などの水洗いできない素材の靴の場合は、乾かす前に、靴の表面全体に流水をかけ、汚れを洗い流しておきましょう。そうすることで雨や雪などに含まれる不純物によるシミを防ぐことが可能です。洗い流した後は、水気をよく拭き取っておくことが重要です。後は、風通しの良い所に干してよく乾かせばOKです。
いずれの場合も乾かす前に、靴の中に丸めた新聞紙を詰めておくことが、外せないポイントになります。新聞紙には吸水性もあるため、靴を乾きやすくする効果も望めますよ。
濡れた靴を乾かす際に気を付けたい点や正しい乾かし方についてご紹介しましたが、ご理解いただけたでしょうか?今は、靴専用のドライヤーも販売されているようです。除菌や消臭という機能が搭載されているので、濡れた靴をとにかく早く乾かしたい場合は、検討されてもよいかもしれません。ただし、靴の素材によっては使用できない場合もあるようなので、その点は、ご注意願います。
ライター:sion
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