毎日の献立がなかなか決まらず先に進まない、野菜を摂りたいけれどいつも同じものばかりになってしまう……そんなときには調理法を見直してみることがおすすめです。
例えばキャベツが丸々一個ある場合、千切りばかりが続いてしまう上に、なかなか使い切れない!!なんてことはありませんか?そんな場合には次の調理法だったらどんな献立が立てられるか、少し考えてみてください。
1)生
2)ゆでる(蒸す)
3)煮る
4)炒める
5)焼く
6)揚げる
1)生の場合、千切りのままでもおいしいですが、ハム、きゅうり、人参などを足してコールスローサラダにすると、さらにたくさんの種類の野菜を食べることができます。
2)ゆでるとキャベツはかさがずいぶん減ります。この状態でサラダにすると食感も変わり、生で食べるよりも量が食べられます。
3)煮る場合、例えばコンソメ、塩、コショウで立派なスープが完成します。ベーコンや根菜類などを加えてもいいですね。
4)炒める場合、まっさきに浮かぶのは中華で定番のホイコーローかもしれません。
5)焼く場合、餃子の餡にしたり、お好み焼きにすることができます。
5)揚げる場合、キャベツ単体で揚げることは難しいですが、メンチカツの中身にキャベツをたくさん入れるのもおいしいですね。
ワンパターンになりがちな方こそ、頭のちょっとした体操だと思って、このような【調理法】を意識してみてください。
続いては、味付けです。
1)和風(醤油、味噌、酒、みりん、酢、昆布、かつおぶし…など)
2)洋風(コンソメ、ワイン、バター、ワインビネガー、バルサミコ酢…など)
3)中華(オイスターソース、ごま油、豆板醤、紹興酒…など)
4)韓国風(キムチ、コチジャン、ごま油…など)
5)イタリアン(オリーブオイル、ニンニク、トマト、アンチョビ…など)
6)エスニック(パクチー、ココナッツオイル、ニョクマム…など)
7)スパイス系(カレー、チリ、クミン、セージ、シナモン、バジル…など)
このように味つけは多種多様あります。さきほどの例のコールスローサラダもカレーパウダーやチリパウダーなどスパイスをふりかけるだけでいつもとは違うメニューに早変わりします!
コンソメスープもトマト缶を入れればまた違う味のスープができますし、牛乳とアサリを足せばお手軽なクラムチャウダー風のスープになります。
ホイコーローも定番は豚肉ですが、鶏肉を使いキムチ味にしてチーズをかければ韓国風ダッカルビもできます。
このほかにも市販のドレッシングや焼き肉のたれなどは手軽に味が決まるので、冷蔵庫に眠っているものがあればぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょうか?
たったひとつのキャベツという素材でも、この調理法と味つけを変えることで無限の献立が作れるようになります。逆に自分のよく作る献立がどの調理法が多いのか少ないのか、どんな味付けが多いのか少ないのか、客観的に判断することもできます。
「今日のこのおかずはどうやって作っているでしょうか?」
「味つけは何でしているでしょうか?」
こんなクイズを子どもにすると、たのしく食に関心を持たせることもできます!
タスカジさんの現場でも、調理法に偏りがないか、味つけはさまざまな種類があるかなど日々チェックしながら取り組んでいます。「わたしのレシピは冷蔵庫の残り物から生まれる。」ある雑誌のトークショーで栗原はるみさんが言っていたこの言葉が印象に残っています。素材×調理法×味つけに変化をつければ、わたしたちも同じことができるはずです。日々の料理でトライ&エラーを重ねて家庭の味を創造していけたらいいですね。
ライター:タスカジさん aki
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