赤ちゃんの歯は個人差があるものの、生後3か月から9か月くらいに生え始めます。
歯茎にむずがゆさがあって、気持ち悪く感じてぐずる、歯ぐずりがでる子どももいます。
歯が生えてくるということは、虫歯のリスクが同時に起こるということです。赤ちゃんの歯茎に白くて硬いものが見え始めた時がケアの開始の時期と考えるのがよいでしょう。
歯が生える前や数本程度の乳歯が生えている時期は、赤ちゃんの食事は主に母乳や粉ミルクなので、市販のガーゼや滅菌シートで拭き取る程度のケアで十分です。
粉ミルクの場合は、乳糖以外の糖分も含まれていることもあるので、より虫歯になりやすい傾向があります。拭き取りを念入りにするようにしましょう。
この時期に口に食事以外の何かを入れてケアすることに慣れておけば、歯ブラシへの移行もスムーズに行きやすいものです。
早い子どもで生後3か月頃から3歳になるまでに、合計20本の乳歯が生えてきます。目安としては以下の通りです。
1歳頃まで歯が生えてこない子どももいるので、周りの子どもと比較して少し遅くても心配しすぎることはありません。
ただし、1歳3か月を過ぎても歯が生えてこない場合や、3歳半を過ぎても生え揃わない場合は、歯科医に相談してみましょう。
また、生まれた時すでに歯が生えている場合や、歯の形や色に違和感がある場合は、すぐに受診した方がいいでしょう。
<歯が生えてくる時期と本数の目安>
1)生後3~9ヶ月頃:下の前歯2本(乳中切歯)
2)生後10ヶ月頃:上の前歯2本(乳中切歯)/計4本
3)生後1歳頃:上下の歯4本(乳側切歯)/計8本
4)1歳6ヶ月頃:奥歯4本(第一乳臼歯)/計12本
5)2歳頃:犬歯4本(乳犬歯)/計16本
6)2歳6ヶ月頃:奥歯4本(第二乳臼歯)/計20本
離乳食を食べ始めると、母乳以外の栄養が歯について虫歯になりやすくなります。
その頃には、歯ブラシでブラッシングをしてケアを始めましょう。
子ども用の誤飲防止のさやがついた歯ブラシも販売しているので、おもちゃのように与えて歯ブラシに慣らしながら、仕上げ磨き用の歯ブラシで磨いてあげるのが理想です。
乳歯の虫歯は、永久歯にも影響を与えるので、嫌がっている場合でもきちんとケアしてあげましょう。
最近では、3か月に一度程度、虫歯がなくても歯医者に行き、口腔内のチェックや歯垢の除去、歯ブラシ指導、フッ素の塗布などを行ってもらうのが主流になってきました。
虫歯の治療で嫌々歯医者に行くのではなく、口の中をきれいにしてくれる楽しい場所として歯医者に行けるといいものです。
歯に問題があった場合でもすぐに発見してもらえるというメリットもあります。
日本には、日本小児歯科学会があり、専門医を認定しています。また、専門医でない場合でも、子どもが楽しいようにキッズルームを併設したり、DVDを見ながら治療ができたりなど、子どものケアに力を入れている歯医者もあります。
そのような歯医者があるかどうか、インターネットで探してみるのもよいでしょう。
また、少し待てるくらいの月齢になったら親が行っている歯医者で一緒にケアしてもらうのもおすすめです。
「歯のケアは、歯医者で」という考え方が当たり前に根付いていくと、将来的にも虫歯のない歯で過ごしていけるでしょう。
歯は、人の健康を支えるとても大事なものです。親も子どもも楽しく歯のケアをしていけるといいですね。
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