子どもは泣くのが仕事。うまくできないのが当たり前。それは頭でわかっていても、急いでいたり、言うことを聞かなかったりすると、ついカッとなって怒ってしまう。そして怒った後はいつも後悔している…というママが少なくないようです。
とくに2歳から3歳は、イヤイヤ期と反抗期があり、同じコップでないとお茶を飲まない、上着を着る時は右腕から、などこの時期の子ども特有の“こだわり”がある子どもが多いのも確か。
感情的に怒らないことがいいのかもしれません。子育て中の親も親として成長中。初めて就いた仕事が、最初からうまくできないことと同じように、「失敗を繰り返しながら自分なりのスタイルを見つけていければいいや」くらいのスタンスでもいいのかもしれませんね。「今日は怒り過ぎちゃったかも。次はもっとこうしてみよう」と、自分なりに反省できるのであれば問題ないようです。
例えば、自分が時間的に余裕があったり、気持ちが穏やかだったりする時に、同じことをされても怒るでしょうか? 感情的になったら、まず自分の心を冷静に見つめるという作業をしてみましょう。
感情が揺れ動いたらすぐに言動に移すのではなく、その間にスペース(≒空白の時間)を持つことを意識するだけでも、自分をコントロールできるようになると思います。「あ、いま私は怒っているんだ」と考えるだけでも客観性が生まれるのです。ちなみに、何事においても「子どもは大人の8倍の時間がかかるもの」という説があるそうです。「早くして!」と思っても、口に出す前に8秒カウントしてみましょう。わずか8秒の間に怒りが薄れていくことを実感できるかもしれません。
「怒る」というのは、例えば感情的に「なんでできないの!」と怒鳴ってしまうこと。「叱る」というのは、感情を抑えて子どもが理解できる言葉で諭したり指導したりすることと言われています。
しつけという観点でも子どもを「叱る」ということは必要です。とくに、外出先でワガママを言い出したり、周囲の人に迷惑がかかるようなことをし始めたりすると、親は気が気じゃなくなりますよね。時には「子どものしつけがなっていない」と注意を受けることもあります。ですが、あくまでも本人のためにマナーを教える、やってはいけないことをわかってもらう、という前提のもとで子どもを「怒る」のではなく「叱る」。この違いに意識を向けてみましょう。
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