1.洗剤の性質が違う
粉末タイプの洗濯洗剤は、弱アルカリ性で、液体タイプの洗濯洗剤の多くは、中性です。液体タイプの中にも、弱アルカリ性のものがあるようですが、その場合も、粉末に比べるとアルカリの度合いが低い点が違っています。
2.汚れ落ちの度合い
衣類の主な汚れは、皮脂などの酸性の汚れなので、中性の性質を持つ液体タイプよりも、弱アルカリ性の性質を持つ粉末タイプの方が汚れ落ちがよくなります。ちなみにアルカリ度が高ければ高いほど汚れ落ちがよくなるようです。
3.界面活性剤の濃度
液体の洗濯洗剤の方が界面活性剤がより多く含まれています。界面活性活性剤には、汚れを剥がれやすくする、洗剤が水に溶けやすくする、などの働きがあります。多く含まれれば含まれるほど汚れが落ちやすくなるようです。
メリット
1.水に溶けやすい
洗濯洗剤の液体タイプの最大のメリットといえるでしょう。当然、液体ですから、洗剤の溶け残りなども生じません。
2.節水や時短になる
水に溶けやすいため、少量の水でも洗濯が可能ですし、すすぎも1回でOKなものが多く、結果、節水や時短に貢献してもらえます。
3衣類に優しい
液体タイプの洗剤の多くは、中性のため、多くの素材の衣類を傷めずに洗い上げることが可能です。
デメリット
1.洗浄力が粉末タイプよりも劣る
主に洗剤の性質が中性かアルカリ性かの違いから生じるデメリットです。
2.価格が粉末タイプよりも高い
商品によって差はあるものの、液体タイプの価格は、粉末タイプに比べて高めの値段設定になっています。
3.粉末よりも減るのが早い
これは主に、粉末と液体のそれぞれの本体の容量と、1回の使用量の違いによるものです。
メリット
1.洗浄力が高い
アルカリ度が高いため。特に皮脂などの酸性の汚れに対する、汚れ落ちがよくなります。
2.価格が安い
液体タイプに比べ、安価な価格設定になっています。
デメリット
1.水に溶けにくい
粉末タイプの最大のデメリットといえるでしょう。特に冬場は、洗剤の溶け残りが生じやすくなります。お湯を使うと溶けやすいです。
2.衣類を選ぶ
洗浄力が強い分、衣類を傷めやすく、基本的にデリケートな素材の衣類には使用できません。洗濯可能な衣類が限られてしまいます。
3.節水や時短には不向き
水に溶けにくいため、よくすすぐためには、液体タイプよりも、よりたくさんの水と時間が必要になります。
粉末のため衣類に溶け残りが生じやすいです。洗剤分が付着した状態で衣類を身に着けると、肌を傷める怖れもあります。
洗濯洗剤の粉末タイプと液体タイプの主な違いや、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介しました。しっかりと汚れを落としたい場合は、粉末を、洗濯を手短に済ませたい場合は、液体を、と双方のメリットをうまく引き出せるように、上手に使い分けることが望ましいです。
ライター:sion
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