お風呂の髪の毛は、ほぼ大半が、湯水に流れて排水口に集まることになります。そのため排水口には、目皿と呼ばれる網目状の受け皿が設置されていて、髪の毛やゴミを流してしまわないような仕組みになっています。
ただ、この、目皿に付着した髪の毛は、こまめに掃除して取り除いておかないと、どんどんたまる一方になります。その結果、大量の髪の毛により受け皿が目詰まりして、湯水が流れにくくなってしまうのです。まったく流れなくなってしまうと逆流して水がお風呂場の外に流れ出し、脱衣場が水浸しになる怖れが出てきます。
この状態は、厳密には、まだ排水口が詰まっているわけではありません。受け皿にたまった髪の毛を取り除き、歯ブラシなどでこすって、目づまりを解消すれば、問題なく流れるようになります。
目皿をすり抜けた髪の毛は、排水トラップにたまることになります。排水トラップとは、排水口の奥にある筒状の部分です。目皿が取りこぼした髪の毛やゴミを受け止めるためにあります。
この部分のお掃除を怠った場合も、トラップ内に髪の毛がゴミがどんどんたまって、それが、やはり湯水が流れにくくなり、お風呂場の外に水が流れ出す怖れが出てきます。それだけでなく、悪臭を放つ場合も少なくありません。
排水トラップのお掃除も、なるべくこまめに行いましょう。トラップ内にたまった髪の毛やゴミを取り除き、浴室用洗剤を使用して歯ブラシで汚れをこすり落とすだけでOKです。
排水管に付着した髪の毛のお掃除は、取り除くのではなく、溶かして流してしまう方法が有効です。市販のパイプクリーナーを使用すると、簡単に落とすことができます。方法も、排水管にパイプクリーナーを流し込み、しばらく放置した後、水を流すだけといたって簡単です。(詳細な使用方法については、各製品の取扱い説明書をご確認願います。)
パイプクリーナーの代わりに、クエン酸と重曹を使用してもお掃除ができます。お掃除の手順は以下の通りです。
1.重曹を粉末を半カップ(100グラム)を排水口にふりかけます
2.その上からクエン酸粉末小さじ2程度をふりかけます
3.さらにその上からコップ一杯程度のぬるま湯を注ぎます
4.発泡した状態でしばらく放置させます
発泡によって汚れが浮き上がって流れやすくなります。あとは、水を流せば完了です。
できれば、お風呂から上がるたびに、髪の毛を取り除くようにすれば、排水口を詰まらせるリスクを軽減できますし、お掃除も楽になりますよ。お風呂の髪の毛を一か所に集めることができる、詰まり対策用アイテムも数多く市販されているので、それらを活用してみるのもよさそうです。
ライター:sion
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