畳の素材の大半は、「い草」ですが、最近の畳には、和紙や樹脂を素材にしているものもあるので、念のために、ご自宅の畳みの素材をチェックしておきましょう。
掃除方法は、基本的にどちらも同じです。ただ、お掃除の際に気を付けたい点が、素材によって異なってくるので、素材を把握しておいた方が、より行き届いたお掃除が可能になりますよ。
1.掃き掃除
掃き掃除の基本は、畳の目に沿って掃いていくことです。掃除道具としては、昔ながらの和ほうきが最も適しています。掃除機を使用する場合は、目に沿って、丁寧にゆっくりと掃除機を動かすのがポイントです。
特に素材が「い草」の畳は、繊細で傷みやすいので、掃除機を使用する場合は、強く押し付けることのないようにご注意願います。掃除機に「畳みモード」がある場合は、畳モードに設定しましょう。
人気のお掃除ロボットは、畳の目に沿ったお掃除ができないので、畳の掃除には適しません。目に沿わせずに掃除機を動かすと、畳の表面やヘリを傷ませてしまう怖れがあるからです。
2.拭き掃除
畳は湿気が大の苦手です。そのため水拭きはできれば避けた方が安心です。水拭きをする場合は、お水に少量の酢(濃度1%ぐらいのわずかに酢の香りがする程度)を混ぜたものに雑巾をつけて、固く絞ってから、目に沿って拭いていきます。その後、必ず乾いた雑巾で乾拭きして、水気をよく取り除いておきましょう。
ダニやカビの発生を抑えるためにも、こまめなお掃除を心がけましょう。
■カビの汚れ
消毒用アルコールを含ませた布で拭き取った後、からぶきしてよく乾かします。
■しょうゆなどのシミ
シミに塩を振り、畳の目に沿って歯ブラシで汚れを掻き出した後、掃除機で吸い取る、という方法を繰り返します。できればシミになる前に、こぼしてすぐに処理するのがベストです。こぼしてすぐの場合は、小麦粉などの粉状のものをかけて、掃除機で吸い取ってから、固く絞った布で拭き、仕上げに乾拭きします。
■家具などの凹み
凹んだ部分に霧吹きをかけた後、濡れたタオルを当て、アイロンをかけます。
■焼け焦げ
焼け焦げの跡を消すことはできませんが、透明のテープなどを貼って焦げ穴を広げないよな処置が必要です。放置すると穴が広がり畳の劣化につながります。
■畳焼け
酢水(水とお酢7:3の割合)を作ります。そこに雑巾を浸してよく絞り、畳焼けのところを丁寧に拭いていきましょう。
畳は、思いのほかデリケートなので、長持ちさせるためにも、こまめに空気を入れ替え、正しい畳の掃除方法を心がけましょう。できれば、半年に一度のペースでの天日干しが理想的です。
ライター:sion
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