プライベートブランド(PB)とは、小売店や卸売業者が企画し独自のブランドで販売する商品のこと。「広告費がかからない」「卸業者の中間マージン不要」などの理由で商品にかかるコストが抑えられるため、通常のメーカー商品に比べてかなりお買い得なものが多いのが特徴です。
全国区のスーパーの代表例では、イオン系の「トップバリュ」やイトーヨーカドーの「セブンプレミアム」などがありますね。
安くておいしい、節約ごはんの味方のPB商品ですが、実はすべて安いとは限らないって知っていましたか?
■①質重視のものも!PB商品=安いとは限らない
PB商品の基本は「広告費や中間マージンがかからないため安い」ですが、必ずしも全てのPBがその商品ジャンルで一番安いとは限らないことはご存知でしょうか。
実は、PB商品は企画するスーパーによって「添加物を一切使わず、身体に良いものをつくる」など価格にこだわらず別のこだわりでつくられているブランドもあるんです。
例えば、山梨県の有名スーパー“いちやまマート”はその例にあたる小売店。PBブランド「美味安心」は、品質や国産の素材にこだわり、どれも化学調味料をはじめ、化学合成された添加物を使わないというコンセプトを大切にして作られた商品ブランドです。
この“削減できたコスト”を価格として引くのか、そのぶん良い商品を作るのかはそのブランドや商品によって違います。
この点を知っておくと、単純に「PB商品=安い」だけではないPB商品の魅力に気づけますよ。
■②製造元はナショナルブランドのことが多い
安くてもおいしくなかったらなかなかリピートする気にはなりませんよね。PB商品は安いだけが魅力ではなく“しっかりおいしい”こともポイント。でも、なぜ小売店が企画したPB商品でおいしさが実現できるのでしょうか?
実はこのPB商品、ほとんどがナショナルブランド(=カルビーや森永乳業など国内のメーカーおよびブランド)の工場で作られているんです。
例えば、東急ストアで売っているこちらのPB商品は・・・
老舗の湖池屋が製造元でした!
企画やブランド名は小売店でも、製造は私たちもよく知っている国内メーカーが手がけているのでおいしさ安全性もお墨付きです!
では、改めてPB商品を購入するときにチェックしておきたいポイントをお伝えします。
■①ブランドコンセプト
小売店HPのPB商品紹介ページを閲覧すると、PB商品のコンセプトやこだわりが掲載されていることがほとんどです。
このメッセージは、いわば小売店から生活者への“商品広告”で、商品の訴求ポイントやブランドイメージをつくるもの。
このコンセプトが商品の質・価格・おいしさに反映されているので、まずはどんなコンセプトで作られている商品なのかをチェックしておくと、そのPB商品の特徴や推しポイントがわかりますよ。
■②ブランドの種類と価格帯
小売店のPB商品は1つのブランドだけとは限りません。
例えば全国に店舗を展開する大手スーパーの「ライフ」では、コンセプト別に4つのブランドが存在します。
「お手ごろ価格にこだわるブランド」「上質なおいしさにこだわるブランド」「健康にこだわるブランド」など、ブランドごとにコンセプトや価格帯も異なる場合があるので、しっかりチェックしておきましょう。
※ライフのPBブランド例>左がお手頃価格にこだわる"スマイルライフ"、右が健康にこだわる「ライフナチュラル」のお豆腐。お値段も少し違います。
■③製造元メーカー
「この商品はどんな味がするんだろう?本当においしいのかな?」こんなことが気になったときは、商品の製造元をチェック!
製造元メーカーが書いていない場合もありますが、書いてあればメーカー名で何となく想像することが可能です。
またもし書いていなくても小売店HPのPB商品ページに行くと、商品ごとに記載がある場合もあるので一度見てみてくださいね。
■④内容量と価格
①~③までをしっかりチェックしたら、最後は忘れずに内容量と価格のチェックを。
PB商品だからといって安いと思い込んでいて、実は隣の商品の方が安かった・・・なんてことを防ぐためにも、商品が並ぶ店頭で他の商品の内容量や価格もしっかりチェックしておきましょう。
安くなくても、そのぶん味が良かったり、素材が良かったり、PB商品の魅力はさまざまです。ぜひ一度普段行くスーパーのPB商品について調べてみてくださいね。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます