その理由をひとことでいえば、洗濯表示を国内規模から世界規模にグローバル化させるためです。旧洗濯表示は、日本国内だけでしか通用しませんでした。そのため、海外の製品は、洗濯表示のタグを日本独自の規格ものに付け替える必要が生じるなど、輸出入の際に様々な不都合が生じていたようです。
さらに、近年、洗剤や洗濯機の種類も豊富になったことを受け、洗濯表示も世界共通のものに統一されることになったようです。
1.マークの種類
新たに、乾燥に関する表示と漂白剤の取り扱いに関する表示が加わたったことで、22種類から41種類に変更されました。当然、これまでのマークの絵柄は、一新されています。例、洗濯機の絵柄→洗濯桶の絵柄、フラスコの絵柄→三角形の絵柄など。
2.日本語が記号に変更
従来の洗濯表示は、絵柄に日本語がプラスされていましたが、日本語がすべて記号に変更されました。
3.指示(推奨)が、上限に変更
取扱い表示記号については、従来の「指示(推奨)表示」から、「上限表示」に変更になりました。これにより、上限を守らなければ、洗濯物にダメージを与えるリスクが増大します。
もちろん新洗濯表示マークをすべて覚えるのに越したことはありませんが、最低限押さえておきたいのは、以下の基本の5つのマークの絵柄を覚えることです。
洗濯処理→洗濯おけ
漂白処理→三角
乾燥処理→四角
アイロン仕上げ→アイロン
クリーニング→円
上記の5つのマークに、温度を示す「点」や洗い方の強弱を示す「線」、×や斜線などの取り扱い方を示す記号や数字が加わることになります。基本の絵柄とそれらに加わる記号や数字の意味をある程度把握しておきさえすれば、普段のお洗濯の際にそれほど大きな支障が生じる心配はなさそうです。
ちなみに点の数が増えるほど温度は高くなり、線の数が増えるほど洗い方が弱くなることを示します。×マークは、禁止を示しています。数字は、洗濯水の温度の上限などを示しています。
なお、新洗濯表示マークについて説明書きが記載されている一覧表は、消費者庁のホームページで確認できます。一覧表は、プリントアウトしてストックしておくと便利ですよ。
ライター:sion
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