斜めドラム式の洗濯機は、少ない水量で洗えますが、その分、従来型の洗濯機に比べ、排水の勢いが弱いために、ホコリや糸くず、髪の毛などが排水フィルターにたまりやすくなっています。そのため、週に一度は、排水フィルターのお手入れが必要になります。
お手入れを怠ると、排水に時間がかかる、脱水時に異音がする、エラー表示が出て洗濯機が止まる、などの異常が生じます。お手入れの手順は以下の通りです。(機種によって若干異なる場合もあるため、詳細は取扱い説明書で確認しましょう)
1.ドラム内の水をすべて抜ききる
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2.脱水モードを選択し、約1分程度脱水させた後電源を切る
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3.電源スイッチを入れてから、排水フィルターを外す
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4.排水フィルターを掃除する
ブラシなどを使用してフィルターに付着している糸くずやホコリ髪の毛などを取り除きます
5.排水フィルターを取り付ける
乾燥機能を使用するたびに、乾燥フィルターのお手入れが必要になります。一度でも乾燥機能を使用すると、乾燥フィルターに綿状のゴミが付着します。お手入れを怠ると、乾燥に時間がかかる、乾燥ムラができる、などの不具合が生じます。
お手入れの手順は以下の通りです。(機種によって異なるため、詳細は、取扱い説明書で確認しましょう。)
1.乾燥フィルターを取り外す
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2.乾燥フィルターを掃除する
フィルターに付着した糸くずがホコリを取り除いた後、絞ったタオルで拭いていきます。フィルターが破損するので強くこすらないように要注意です。フィルターの目詰まりがひどい場合は、ぬるま湯で洗い、よく乾燥させましょう。
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3.乾燥フィルターの奥側を掃除する
同じ要領で、乾燥フィルターを取り外した後の本体の奥にある部分に付着しているゴミやほこりを取り除き、絞ったタオルで水拭きしましょう。
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4.乾燥フィルターを取り付ける
間違ってフィルターを外した状態で運転しないように気をつけましょう。
斜めドラム式洗濯機には、洗濯槽の洗浄運転を行う機能が搭載されています。定期的に洗濯槽のお手入れが必要になります。槽洗浄の運転方法については、機種によって異なるため、詳細は、取扱説明書をご確認願います。お手入れを怠ると洗濯槽に黒カビが繁殖するリスクが増大します。
黒カビを予防するためには、月1回のペースで、「衣類用の塩素系漂白剤」を使用し、洗濯層の洗浄運転を行います。すでにできた黒カビを除去するためには、洗濯槽クリーナーを使用します。洗濯槽クリーナーは、ドラム式洗濯機専用クリーナーがベストです。酸素系や界面活性剤入りのタイプの使用は、泡立ちがよすぎて排水トラブルを招く怖れがあるため、NGです。
黒カビの予防のためには、最低週1回は乾燥機能を使用するようにしましょう。
従来型の洗濯機に比べ、お手入れが面倒な点は、斜めドラム式洗濯機のデメリットといえそうです。ただ、慣れるとあまり気にならなくなりますし、お手入れさえクリアできれば、簡単なボタン操作で、いつでも洗濯から乾燥まで快適に使用できる点が魅力です。
ライター:sion
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