子どもの教育資金の準備に、学資保険を利用する場合のポイントは?

子どもの教育資金の準備に、学資保険を利用する場合のポイントは?
投稿日: 2018年1月16日 更新日: 2018年1月16日
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Q.0歳の息子の教育資金の準備をはじめようと思っています。学資保険に加入するのがお得でしょうか? 学資保険に入る場合は、何を基準に選べばいいでしょうか。(30代/男性)

A.学資保険を利用するなら、「返戻率」で比較してみましょう。家計の状況や教育プランに合わせて、必要な時期に学資金が受け取れるプランを考えましょう。

確実に目標額を貯めやすい「学資保険」

確実に目標額を貯めやすい「学資保険」
「学資保険(こども保険)」は、お子さんを被保険者、親や祖父母等を契約者として契約する保険商品です。進学時期に学資金を受け取ることができる“貯蓄機能”と、契約者が死亡した場合にも学資金は契約どおりに受け取れるが保険料の支払いが免除されるという“保障機能”を備えています。

ただし、必ずしも「お得」に利用できるとは限りません。

学資保険の貯蓄機能
まず、貯蓄機能の面からみると、商品によって、あるいは、年齢等の要件によっては、受け取れる学資金総額は支払保険料総額を下回る、いわゆる「元本割れ」になる場合もあります。また、学資保険は将来受け取る金額が確定していて安心な反面、景気がよくなり預金金利が上昇しているような状況でも受取額が増えることはありません。授業料等の金額は年々上昇しているので(下記表1)、10年・20年以上先の学資保険金受取時に、期待通りに学資保険金で学費をまかなえない可能性もあります。

また、中途解約時に受け取る解約返戻金は、払込保険料総額を下回る場合がほとんどです。ただし、この「途中でやめるともったいない」仕組みは、「もったいないから、満期まで頑張ろう」という気にさせる効果を生む面もあります。学資保険を利用するなら、満期まで続けられる無理のないプランを組みましょう。

<表1 国公私立大学の授業料等の推移>

国立大学 公立大学 私立大学
年度 授業料 入学料 授業料 入学料 授業料 入学料
平成10年 469,200円 275,000円 469,200円 375,743円 770,024円 290,799円
平成15年 520,800円 282,000円 517,920円 397,327円 807,413円 283,306円
平成20年 535,800円 282,000円 536,449円 399,986円 848,178円 273,602円
平成25年 535,800円 282,000円 537,933円 397,909円 860,266円 264,417円


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