業務用の掃除機は吸引力がすごい!というイメージもありますが、吸引力は家庭用掃除機とあまり変わりません。一番の大きな違いは頑丈さです。
・業務用掃除機の場合
業務用掃除機は、耐久力が家庭用掃除機とは全く違います。本体も家庭用掃除機より頑丈に作られ、ゴムを吸い込むホースも金属製のものがほとんどです。
家庭用掃除機より使用頻度が高く、使用時間も長いので、モーター部分も金属製で頑丈にできています。モーターだけでなく、キャスターやコード、フィルターなども全て、業務用に設計してあるので耐久性に優れています。
・家庭用掃除機の場合
まず、家庭用掃除機は持ち運びやすくする為に、軽く作られています。本体もプラスチックで作られたものがほとんどです。強くぶつけてしまうと割れてしまうこともありますよね。モーターも金属製ではありません。これも軽さ重視のためです。
ホースも金属製ではなく柔らかい素材でできている事が多いので、破れてしまうこともあり、交換用パーツが販売されています。家庭用掃除機には業務用掃除機のような頑丈さはありませんが、家庭では軽い方が使いやすいです。
・業務用掃除機の場合
業務用掃除機の収容量は、20Lを超えるものもあり、家庭用掃除機の10倍の大きさになることもあります。業務用掃除機を使う場所は家よりも広く、出るゴミの量も全く違います。
家庭用掃除機と同じゴミの収容量なら、何度もゴミを捨てることになってしまいます。ゴミの処理の手間を少なくする為に、業務用掃除機はダストボックスが大きくなっていて、たくさんのゴミを溜めることができますます。ゴミを捨てる手間を省くことで、作業効率も上がりますね。
・家庭用掃除機の場合
家庭用掃除機のゴミの収容量は、サイクロン式のダストカップでは大きくても1L、紙パック式では大きいもので2.4Lです。業務用の掃除機と比べると差は歴然です。
・業務用掃除機の場合
業務用掃除機の使われる場所は様々で、家庭では出ないようなゴミもあります。そんな多様なゴミを吸えるように、業務用掃除機にはたくさんの種類があります。
乾湿療養の掃除機は濡れたゴミや水分まで吸ってしまえます。医療機関などの高い清浄度が必要な場所では、一般的な掃除機よりも細かな微細じんをキャッチすることができるフィルターの掃除機や、広い場所で自由に動くことができる長いホースの掃除機、土や砂が吸える掃除機、汚水が吸える掃除機など、種類が豊富で、ゴミに幅広く対応できます。
掃除をした後に水を流し、その水を掃除機で吸う、業務用掃除機を使うことで、手で拭く手間や時間が省けるので、効率よく掃除できます。
・家庭用掃除機の場合
家庭の掃除機で掃除するゴミはハウスダストが主です。様々な種類のゴミが出ないので、ゴミに応じたタイプの掃除機はありません。
・業務用掃除機の場合
業務用掃除機は、集塵機とも呼ばれていて、工場などでも使われています。工場で出るごみや粉塵、切り屑は舞いやすいものばかりです。そこで、舞いやすいゴミをすぐに吸い込んでしまえるように、工具に直接接続できる業務用掃除機もあります。作業現場でも使いやすいように工夫されているんですね。
・家庭用掃除機の場合
工具と接続できる掃除機はありませんが、吸い込み口が細くなったもの、先にブラシがついているもの、布団用などの、掃除機をかける場所に合わせたアタッチメントが販売されています。
・業務用掃除機
もし家庭で業務用掃除機を使うとしたら、一番困るのは置き場所だと思います。ゴミの集塵容量を考えると、本体が大きいのは仕方ないのですが、片づける時に場所を選びます。
家庭で気軽に置いておける大きさではありません。また、重さもあるので、家庭用掃除機のように軽々とは動かしにくいです。紙パックも一般的な掃除機とは異なるので、コストがかかってしまいます。
・家庭用掃除機
やはり、家庭用に作ってあるだけあって使いやすいですが、業務用の掃除機よりは壊れやすい点です。
いかがでしたか?業務用掃除機は使用する場所によって、使う掃除機の種類が違い、家庭用掃除機よりも種類がたくさんあることが分かりました。水が吸える掃除機があれば、掃除もはかどりそうですが、家庭で使うには少し不便かもしれません。同じ掃除機ですが、家庭用掃除機とは全く別のものと捉えた方が良いかもしれませんね。
ライター:sion
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