子どもには「ママが怒っている」「怖い」ということが伝わっても、「なぜいけないのか」「どうすればいいのか」が伝わりません。子どもの心に大きなストレスがかかるので、子どもも感情的になり、叱る言葉は届きません。
「たたかれるからやめよう」と思うだけで本質的な解決にはなりません。しだいに子どもは痛みに慣れていき、もっと激しくたたく必要も出てきます。たたかれ慣れた子は、ほかの子にも暴力をふるうこともあり、トラブルの原因に。
叱るのは、子どものした行為のみ。「バカじゃないの」「なんでそんなこともできあいの?」といった、子どもの人格を否定するような言葉は絶対に言わないこと。心についた傷はあとあとまで残り、自信が持てなくなります。
何度も同じことで叱っていると、「前もやったよね」「この前、こう言ったのに」と、過去をほじくり返す叱り方をしがち。でも、子どもの記憶はあいまいで、何を言われているかわらかなくなります。叱るのは、いま目の前の行為のみ。
「お姉ちゃんはちゃんとできるのに」など、誰かと比較した叱り方は、子どもの自己肯定感を下げます。特に小学生くらいになると、比較する場面が多くなり、なにげなくそういう言葉を使いがちになるので要注意!
「怖いおじさんに叱られるから静かに」といった叱り方をする人がいますが、「公共のルールは守ろう」ということを小さい頃から教えるべき。「わが家のルールはこう」「お母さんはそういうことがイヤ」という表現でもOK。
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