モノとの結びつきによって自分のアイデンティティを強化したいという無意識の衝動は、
エゴイスティックな心の構造が原因です。
エゴが生まれる最も基本的な精神構造のひとつがアイデンティティです。
簡単に説明しますと、自尊心が所有物と結びついて同一化しているということです。
あなたのアイデンティティの中身は、環境・育ち・文化などによって条件づけられています。
エゴの満足感は長続きしないので、さらに多くを求めて消費し続けなければならなくなります。
エゴがモノに同一化しようとすると、モノへの執着や強迫観念が生まれ、「より多く」という消費構造が生まれます。
私たち人間は、絶えず外的状況に快楽を求めますが、快楽を求める欲望が苦痛を生みます。
快楽と苦痛とは表裏一体で分離しているものではないという真実に気づくまでは、
外的状況への依存は続きます。
それゆえ、「気づき」がまさに、「自分の人生を生きる」第一段階なのです。
次のようにお子様に尋ねてみて下さい・・・
「スマホに依存して生きることは、あなたにとってどのようなメリットがありますか?
また逆に、あなたにとってどのようなデメリットがありますか?」と。
この質問(メリットとデメリット)の答えを具体的に細かく書き出してもらって下さい。
ほとんどの場合、デメリットの方が多いことに気づくと思います。
効率的に時間を使う唯一の方法は、「行動を変えること」です。
スマホ、PCなどの立ち上げる時間を限定し、メールなどが終わったら必ず消しましょう。
スマホ、PCなどを立ち上げっぱなしにすることは、これはつまり、「時間管理の死」を意味します。
スマホ、PCなどの作業が終わったら、必ず消しましょう。終了させるのです。
用事が済んだら電源を消すしか方法はありません。
お子様を責めるのはやめましょう。お子様が悪いわけではありません。
まだ、スマホ依存に気づいていないだけなのです。
親が強制的に何かをさせることは、かえって逆効果になります。
なぜなら、私たち人間は、他人を変えることはできないからです。
唯一変えることができるのは、自分自身だけなのです。
親がきつく言うよりは、自分で選択をさせてあげて下さい。
お子様に「自由に選べる権利」を与えてあげて下さい。
人間には「選択の自由」という権利があるということを、お子様に教えてあげて下さい。
次のようにお子様に尋ねてみて下さい・・・
「あなたは、自分の人生の豊かさや幸せという権利よりも、スマホ依存という権利を優先しますか?」
「あなたは、自分の人生を、スマホに委ねますか?」
「あなたは、幸せを感じる生き方をしますか?」、
それとも「不幸を感じる生き方をしますか?」と。
「そして、これらの選択ができるのは、唯一あなただけなのです!」
という真実を、お子様に教えてあげて下さい。
この質問は、「自分の人生に責任がある」という意味でもあります。
親がお子様に真実を伝えることは、決して悪いことではありません。ただ、伝え方が大切です。
お子様に真実を伝えるときの三つのポイント・・・
・個人的な感情反応ではない「ノー」。
・威厳ある「ノー」。
・ネガティブ性を一切含まない「ノー」。
変えることができない物事は受け入れ、それらの中に良いものを探して下さい。
親の望むようにではなく、お子様がありのままの自分でいる許可を与えてあげて下さい。
お子様にあるやり方で振る舞って欲しいという執着を手放す時、
たいてい彼らはもっと協力的で、愛情深くなります。
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