――初めての出産・子育てとなると、何を揃えたらいいのか分からない方も多いと思います。事前に用意すべきもの、出産後で良いもの。購入とレンタル、使い分けのポイントを教えてください。
惣川さん:まずは、出産後すぐに必要となるベビーベッドとベビーバスを準備しましょう。退院時に車で帰宅する場合は、チャイルドシートも必要なので、ご主人に用意してもらいます。また、母乳を飲んだ量を量るため、ベビースケールもあるといいですね。
ベビーベッドは、里帰りの場合は3ヶ月程度しか使えませんので、嵩張らない小さなベッドで十分です。自宅に戻ってからも使う想定でしたら、標準サイズを選びましょう。ベビー布団はレンタルよりも購入される方が多く、標準サイズのベッドには120×70cmサイズの布団を合わせます。事前に部屋のスペースを計測しておくことをお薦めします。
――シェアリングエコノミーの普及が進んでいますが、「買うよりも借りる」方は、やはり増えているのでしょうか?
惣川さん:シェアリングエコノミーが広まった影響は大きいと思います。借りることに抵抗を感じない方が確実に増えていますし、情報がインターネット上で簡単に拡散される時代になりました。「ベビー用品のレンタル」そのものに対する認知度が向上しているように感じます。
――ベビー用品を「借りる」メリットはどんなところにありますか?
惣川さん:ベビー用品を使う期間は限られています。昔は、使い終わった後には納戸や押し入れに収納しましたが、最近の住宅ではそういった保管スペースをなかなか確保できません。タワーマンションなどで暮らしている方は、特に保管場所に困るようです。レンタルであれば、そういった悩みから解消されます。「安く済ませたい」というよりは、利便性を求めてレンタルしてくださる方が多いですね。
――株式会社ベビーリースでは、半世紀近くの長きに亘ってベビー用品のレンタルを行っています。現在は競合会社も増えたと思いますが、他社と「ここが違う」というところはありますか?
惣川さん:ベビーベッドの品揃えが豊富なところですね。日本一だと自負しております。ベビーベッドに限りませんが、メンテナンスを徹底し、独自の技術で洗浄、乾燥、殺菌、消臭、脱臭しておりますので、安心してお使いいただけますよ。
また、レンタルしたベビー用品を使っている間に汚してしまったり、壊してしまったりしても、基本的には修理費用をいただきません。購入した場合と同じ感覚で、安心して使っていただけることが大きな特徴です。
――無料保証サービス「レンタルあんしんサポート」ですね。
惣川さん:数年前、当社の利用者にアンケートをとったところ、破損してしまうリスクを心配している方が多いことがわかり、「心のハードルを取り除くことができれば」と思って始めました。貸し出し中のベビー用品が壊れたり汚れたりしてしまった場合、レンタル期間中であれば無料で交換いたします。でも、サービス開始後も皆さんが丁寧に使ってくださるので、破損などが増えることはありませんでしたね。
――主にどのような商品がレンタルされていますか?
惣川さん:やはり、主力のベビーベッドが大多数を占めています。お母さんが立ったままお子様のお世話をできる、ハイタイプがよく出ますね。2方向に扉が設置されているタイプは、おむつ交換がしやすく特に便利です。最近は、大人のベッドに合わせて添い寝ができるように設置するタイプも人気です。
――ベビー用品に定番や流行はあるのでしょうか?
惣川さん:ベビーベッドは大きな変化がありませんが、ベビーカーはその時々で流行の傾向が異なる印象です。重量がしっかりしたものと軽量タイプ、いずれも支持されていた時代があり、一時は3輪で重量感があるエアバギーが人気でした。現在は、軽量タイプが主流ですね。
電動のハイロ―ラックもあると重宝します。半年程度しか使わない割に高額なので、ほとんどの方がレンタルで利用しています。
――ベビー用品のレンタルを通じて、子育て事情の変化を感じることはありますか?
惣川さん:昔と比べて、育児をファッション感覚で捉えている人が増えたように感じますね。合わせて、ベビー用品のラインナップも豊富に取り揃えています。例えば、ベビーベッドはインテリアの雰囲気に合わせて、いくつかの色から選ぶことができます。
子守帯やベビーカーといった外で使う、ひと目につくものは特に、様々なカラーバリエーションを用意しています。ご自身やお子様のファッションと合うものを、楽しんで使っていただきたいですね。
斎藤若菜 住宅ライター
ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。
【参照記事】https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-1146/
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